15日、広島県神石高原町の山中にヘリコプターが墜落し操縦士の男性(66)が死亡した事故について、16日の調査で操縦席など機体の前方部分が激しく破損していたことがわかりました。

15日、愛媛県を離陸したヘリコプターが、広島県神石高原町の仙養ダムの近くで墜落し、操縦士の土田勲さん(66)が死亡しました。

現場には、16日から国の運輸安全委員会の調査官が入り事故の原因を調査しています。

運輸安全委員会事務局航空事故 奥山克也調査官

「機体自体はブレードが折れ曲がったり、機体の前方が潰れて途中がねじれながら少し分離していますが飛散しているようなものはありません。」

詳細な調査のためには、機体を動かす必要があり現場が狭いことなどから移動するには2カ月ほどかかる見込みだということです。

また、ヘリコプターにはフライトレコーダーが搭載されていなかったことがわかり今後は機体の損傷状態などから事故の原因を調べていく方針だということです。