【牛乳消費レシピ】冷たい牛乳で「ピーナッツミルクの冷やしうどん」作ってみた!火を使わず混ぜるだけ♪

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管理栄養士のnnaokortです。先日、人気料理研究家のヤミーさんが考案した「ピーナッツミルクの冷やしうどん」レシピを見つけました。牛乳をたっぷり使って、ありがたいことに火を使わず混ぜるだけで作れるみたいです。牛乳ベースのうどんつゆだなんてちょっと味の想像がつきませんが、暑い最中に手軽にできるようなので、さっそく試してみることに…。

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ポイントはピーナッツパウダー

ヤミーさんがレシピを紹介していたのは、STV札幌テレビの情報番組『どさんこワイド 179』。「あなたの常識が間違っている!? 牛乳大解剖スペシャル」というコーナーで披露していました。

ちなみにこちらのレシピには、ピーナッツパウダーを使用しています。実はヤミーさん、長年カルディの店員をされていて、熱烈なカルディアン(*)らしいのです。そのため、番組の中ではカルディのピーナッツパウダーをおすすめしていました。
一般的にはお菓子やドリンクに使うピーナッツパウダーを、料理に使うという発想はさすがです。

(*)カルディ商品愛好家の方々の愛称

ピーナッツパウダーを作ってみた!

筆者はサスティナブルを意識して、国産のピーナッツパウダーを探すことに。
しかしスーパーを数軒回りましたが、すりゴマしか見つかりません。似て非なり。国産ピーナッツの生産は千葉県と茨城県で9割以上を占めるので、関西では売っていないのか…とあきらめかけた、その時!
「だったら、ピーナッツから作っちゃえば?」とひらめいて、作っちゃいました。



本来であれば、ピーナッツは味つけしていないほうがいいかもしれません。今回用意したのは加塩のピーナッツでしたが、塩分は微量でしたので、そのまま使用することに。
ただし、おやつ用などでバターがコーティングされているものは避けましょう。

作り方は、市販のピーナッツをミルサーにかけるだけ。今回のレシピはうどんのつゆに混ぜるので、できるだけ細かく粉砕した方が良さそうです。ナッツなので脂肪分が多く、しっとり仕上がりました。



材料(1人分)
冷凍うどん…1玉
牛乳…150ml
ピーナッツパウダー…大さじ3
白だし…大さじ2
ゆで卵…1/2個
焼豚…2枚
青ねぎ…適量
もやし…適量
食べるラー油…適量

筆者はゴマラー油を使用しました。かなりピリッとくるラー油です。
お子様や辛いのが苦手な方は、辛くない「食べるラー油」などの使用をおすすめします。

また、今回のトッピングは焼豚でなく肉みそにしたのですが、これが大正解。牛乳が肉みそをまろやかにしてくれました。
逆にあっさりしたハムや蒸し鶏などは合わなそうです。



【作り方】

1.盛り付けるうどん鉢に、ピーナッツパウダー、白だし、牛乳の順に入れて、よく混ぜます。



この時点で、ピーナッツ特有の甘みのあるふくよかな香りが広がって食欲をそそります。



2.1に、電子レンジで温めてから水で締めたうどんを入れます。このメニューには讃岐系のコシのあるうどんが合うそうですよ。



3.もやしを電子レンジで1分20秒くらいチン。冷ましておきます。

4.焼豚(今回の場合は、肉みそ)や青ねぎ、ゆで卵と一緒にトッピングします。最後に味を引き締める、食べるラー油(筆者はゴマラー油)をかけて完成です。



もう火を使わないどころか、調理器具を一切使わないので洗い物もラク♪
調理は10分ほど、あっという間に出来上がります。
それなのに、見た目は手の込んだ(ように見える)冷たい白湯スープという出来栄えです。

「ピーナッツミルクの冷やしうどん」を食べてみた!

味の感想は後ほど...。
実は筆者の夫は牛乳が大の苦手。ここからはリアルに実食のレポートをします。(注意:関西弁の個所を標準語にしています)

夫:「わ~、今日はすごいね、おいしそう! ところで、このスープは何?」

筆者:「これ、なんだと思う? 牛乳だよ!」

夫:「...」。一瞬で顔が強ばりました。

筆者:「本当においしいから、1口だけ食べてみて」

夫:半信半疑な顔をして恐る恐る口に運ぶ…「ん?」そしてもう1口!

夫:「これ、おいしい。これは食べられる。えー、本当に牛乳? えー」

そう繰り返しながら、瞬く間に食べ終えました。ラー油がかなりピリッとくるタイプを使用したのでスープを最後まで飲めず、「辛くて全部飲めない(涙)」と残念がるくらいでした。

筆者も驚きでした。あんなに牛乳嫌いの夫がペロッと食べてしまうなんて。ヤミーさんは魔法使いでしょうか?

ひと口汁を口に含むと…あぁ、ハーモニー。牛乳にビーナッツパウダーの甘みとまろやかさ、辛みとコクがそれぞれ手に手を取り合って、不思議と調和している深い味わいです。

「牛乳とピーナッツってこんなに相性がいいんだ!」と発見しました。異国情緒漂うアジアンな感じが、これからの暑い季節に超おすすめですよ。牛乳嫌いの方にもぜひ食べていただきたい一品ですね。

子どもにも大人にも必要な、カルシウム

カルシウムの大切さは、成長期の骨作りが一生の骨量に影響することからも知られています。
以下の表にあるように、1日のカルシウム推奨量を見ても、14~17歳が一番カルシウムを必要としていることがわかります。
しかし! 他の年代も見比べてください。1~2歳以外は、500mg/日以上のカルシウムが必要なんですよ! カルシウムは、子どもはもちろん大人になっても意識して摂りたい栄養素だったのです。

日本人の食事摂取基準(2020年版)より カルシウムの食事摂取基準(㎎/日)

骨は、一度作られたら一生そのままというわけではなく、10年かけて少しずつ全ての骨が新しい骨に作り変えられます。「作る」のと同時に「壊す」ことを繰り返して新陳代謝をしているのですね。
骨の「壊す」力が、骨を「作る」力を上回ると、骨は次第に弱くなります。

骨の強さの指標である骨密度は、男女とも加齢によって減少することが確認されています。特に女性は50歳を超えるとホルモンの影響で骨量がぐっと減少するので注意が必要。
子どもも、そしてお子さんがいらっしゃる親御さんも「今までカルシウムのことを気にしていなかった」と思われるなら、今日から意識すればOKです。骨は日々作り変えられているので、今から取り組んでカルシウムのリカバリーをしていきましょう。

今回の「ピーナッツミルクの冷やしうどん」では、牛乳のみで170mgのカルシウムが摂れます。さらにその他の材料を合わせれば約200mgのカルシウムが満たされるんです。
牛乳ベースのつゆも全部飲めるよう、塩分や辛さを控えめにするのもアリですね。

牛乳は貴重なカルシウム源です。これから夏休みに入ると、子どもは給食がしばらくなくなりますよね。毎日飲む習慣が途切れることになるので、定期的に与えることが必要です。また、そのまま飲むのが苦手な方なら、料理に使うことをおすすめします。…といっても、牛乳レシピはどうしても加熱することが多いですよね。だ・か・ら、今年の夏はこの「冷やしピーナッツうどん」をおすすめします! ぜひお試しくださいませ~。

≪参考文献≫
WEB:

e-ヘルスネット(厚生労働省) https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/index.html



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