交際2年、彼とのスキンシップが減った。女が別れを回避するためにすべきことは…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼（彼女）は何を思っていたの…？
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は？
▶前回：あんなに熱い抱擁をしたのにナゼ…？2回目のデート後、急に女性がそっけなくなったワケ
あの日、私はいつも通りデートを楽しんでいた。
「悠真。今日はどこに行く？何か食べたい物ある？」
でもそんな浮かれていた私とは正反対に、悠真が放った言葉は、あまりにも残酷なものだった。
「ごめん小夜。別れたいんだ…」
29歳の春。この歳になって、別れがくるなんて想像したくもなかった。
30歳を目前にして、私は2年も交際していた彼氏に振られようとしているのだ。
「別れたいって、どういうこと…？」
喧嘩もほぼしたことがないくらい、順調な交際だった。それなのに、どうして彼は別れを決断したのだろうか…？
いつも温厚だった彼氏が突然別れを決めた理由は？
Q1：男が交際期間中から思っていた不満は？
悠真と出会ったのは、2年半前のこと。
友人に誘われ、彼が参加しているフットサルチームの試合を見に行ったことがキッカケだった。
― カッコいい人がいるな。
それが私の悠真に対する第一印象で、試合後の飲み会で私はしっかり彼の隣の席をキープした。
そんな努力の甲斐あってか、そのあとデートするようになり無事交際に発展。
悠真は東京生まれで、中央大学出身の金融機関勤務。身長は176cm。見た目もタイプだったけれども、彼はとても優しくで穏やかで、“結婚できたら幸せになれるんだろうな”ということが容易に想像できた。
ただ逆に、優しすぎて不安になることもあった。
例えば金曜の夜に、ワインを飲みながら彼の家で一緒にテレビを見ていたときのこと。
「この女優さん、私の友達の亜美に似てない？亜美って覚えてる？前に話した、元同期で今は結婚して横浜に住んでいる子」
「う、うん」
「絶対覚えてないよね？」
悠真は大らかな性格で、人の話を聞いていないことが多かった。相槌も曖昧なので、話しているこちらからするとイラッとすることもある。
「そういえば、今週末私友達と飲みに行くって言ってたと思うんだけど、キャンセルになっちゃって」
「そうだっけ？」
「も〜悠真。また人の話、聞いていなかったでしょ？」
神経質なのも嫌だけれど、人の話くらいはちゃんと聞いてほしい。
「いや、聞いていたけど…。その話、いつしてた？」
「先週会った時にしたじゃん」
「ごめんごめん。じゃあ今週末は、小夜の予定が空いたってことかな？」
「そうだよ。悠真って、本当に人の話を聞いていないよね？」
「聞いていたつもりだったんだけどな」
私だけにそうなのか、悠真の性格なのか…。私も口うるさかったとは思う。それに、ずっとオチのない話をしていたのかもしれない。
でも盛り上げようとして話していることだし、それは彼もわかってくれていただろう。
「ねぇ、私といて楽しい？」
「うん。小夜といると楽しいよ」
「そう？私の話つまらなくはない？」
「そんなことないよ！ごめん、ただボーッとしてた」
「それならいいんだけど…」
だからこのことが、別れの直接的な原因になったわけではないと思う。
ただそれよりも、交際当初は私も悠真に夢中だったし、いいところしか見えていなかった。それは、彼も同じだったと信じている。
でも交際期間が長くなるにつれ、2人の仲は落ち着き、自然と口数も減る。
それは仕方のないことだと理解しているけれど、交際期間1年を過ぎた頃から、私は度々不安に襲われるようになった。
彼って、私のこと好きなのかな…不安になる女への答え
Q2：彼が何を考えているか分からない。本当に私のこと好きなの？
交際して1年くらい経ったある日の土曜日。テレビを見ている悠真に話しかけてみる。以前なら話しかけると必ず私のほうを向いてくれたのに、彼の視線はテレビに注がれたまま。
「ねぇ悠真」
「ん？」
「今週末って忙しい？」
「今週末？うーん、まだわかんないかも」
質問しても適当な返事しか返ってこないことが、日常茶飯事になった。
それだけではない。前まで道を歩いていたら自然と手をつないでいたのに、最近はつないでいない。私から手を握れば握り返してくれるけれど、彼から求めてくることはないのだ。
「好きだよ」という言葉も、いつの間にかなくなっていった。
「悠真って、私のこと好きなの？」
「うん、好きだよ」
聞いたら答えてはくれるけれど、どこまでが本心なのだろうか。
「私のどこが好き？」
「え？そんなこと急に言われてもなぁ…。いいところはいっぱいあるし」
この質問に咄嗟に答えられないってどういうことなのだろう、とつい考えてしまう。
さらに不安になったのは、連絡の頻度が低くなってきたことだった。
交際期間1年目のタイミングで彼が異動になり、忙しくなったのは事実。でも私から気持ちが離れていっているような気がした。
「悠真、忙しいのはわかるけど、せめて“おはよう”とか“おやすみ”くらいは送れない？」
「僕なりに頑張っているつもりだったんだけど…」
浮気をしているわけではないと信じたい。でも連絡も減り、スキンシップも減ると不安しか募らない。
「悠真、今度の週末なんだけど。天気も良さそうだし、どこか行かない？」
「いいよ。どこに行きたい？」
「それはどこでもいいんだけど…。軽井沢とか行く？1泊2日で。もしくは大阪に行ってみるとか」
久しぶりに、泊まりの旅行もいいなと思った。でも悠真はあまり嬉しくなさそうな顔をしている。
「大阪行ってもなぁ…。それに今週末、仕事の電話かかってくるかもしれないから、できれば近場がいいな。泊まりじゃないとダメ？」
泊まりじゃなくてもいい。でも私としては長く一緒にいたいから提案したのに、やんわりと旅行を拒否され、疑惑の念は広がる一方だ。
「泊まりじゃなくてもいいけど…。でもせっかくならどこか行きたくない？最近悠真忙しそうだし」
「もう少し、落ち着いたら行こう。とりあえず今週末はいつも通りどこか食事へ行こうか？」
それでもいいけれど、明らかに悠真の私に対するテンションは下がっている。
「悠真の気持ちがわからなくて、最近不安だな…」
「何が不安なの？」
「悠真は何を考えているのかなって。最近話しかけてもぼうっとしているし、口数も減った気がして」
「ごめん、最近忙しかったから何も考えたくないんだよね」
そう話す悠真の言葉を信じるしかないけれど、ずっと胸騒ぎがしていた。
そして結局、私の不安は的中して交際2年で私は振られてしまった。
一体いつから、彼の気持ちは離れていたのだろうか。そして私は、何をどうすればこの別れを回避できたのだろうか…。
▶前回：あんなに熱い抱擁をしたのにナゼ…？2回目のデート後、急に女性がそっけなくなったワケ
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男は一体何を考えていたのか？
