目が合ったら「赤信号」 警察官の手信号 意味わかりますか? 遭遇するケースとは
教習所などで一度は習うであろう警察官による手信号。正しく理解しているでしょうか。東京都内の幹線道路でも、信号機の故障により、交差点で警察官が手信号を行う事態が発生することがあります。
都内で実際に起きた「信号機トラブルで警察官が手信号」
2022年2月23日(水)、東京都世田谷区内の環八通りの交差点で、信号機が長時間にわたって消灯するトラブルが発生しました。警察官が出動し、現場の交差点では信号機が復旧するまで、手信号による交通整理が行われたということです。
ところでこの手信号の意味、どれくらいの人が正しく理解しているでしょうか。クルマやバイクの運転免許を取得した人なら、学科教習や試験で必ず習いますが、いざ公道に出ると実際に遭遇する機会は少なく、警察官を前に慌ててしまうかもしれません。
消灯した信号機のイメージ(画像:写真AC)。
警察官や交通巡視員などによる手信号については、道路交通法のほか、道路交通法施行令第4条・5条に規定があります。手信号の意味は以下の通りです。
○警察官が手のみを使っている場合
・警察官と対面(背中を含む)する交通:手の位置に関わらず「赤信号」
・警察官と対面しない交通:手の位置が水平なら「青信号」、手を上げたら「黄信号」
○警察官が灯火を持っている場合
・警察官と対面(背中を含む)する交通:灯火の位置に関わらず「赤信号」
・警察官と対面しない交通:灯火を振っていたら「青信号」、灯火を上げたら「黄信号」
つまり、警察官と目が合ったら、もしくは背中を見せていたら「赤信号」と覚えておくと良いでしょう。同時に、進行しようとしていたところで手を上げたら、灯火の有無にかかわらず「黄信号」と理解すれば簡単です。
万が一、交通整理の行われていない場所で消灯している信号機を見かけたら、減速もしくは停車し周囲の動きに注意するとともに、その状況を警察へ届け出るとよいでしょう。なお、特に雪国では冬季、着雪により信号機が見えなくなる事象が多発します。雪下ろしをするあいだ、警察官が手信号で対応するケースもあるようです。