ギャスパー・ウリエルが現地時間1月19日（水）に事故で逝去した。37歳だった。フランスの新聞「Le Parisien」などが報じている。

同紙によると彼は家族と共にフランスのスキーリゾート、ラ・ロジエールで休暇を過ごしていた。ゲレンデで他のスキーヤーと衝突、近くの病院にヘリコプターで搬送されたが頭部の怪我が原因で亡くなったという。相手のスキーヤーは無事だという。

ギャスパーは2001年に『ジェヴォーダンの獣』で映画デビュー。2004年の『ロング・エンゲージメント』でオドレイ・トトゥと共演、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で有望男優賞を獲得する。2007年に映画『ハンニバル・ライジング』でレクター博士の若かりし日を演じ、英語圏でも一躍注目されるようになった。

2014年には映画『SAINT LAURENT/サンローラン』に主演、モードの帝王と称賛されたイヴ・サン＝ローランの生涯を演じた。2016年にはグザヴィエ・ドラン監督の映画『たかが世界の終わり』でセザール賞の主演男優賞を受賞している。最近ではマーベルドラマにも進出。今年3月からストリーミングサービス「Disney+」で配信が始まるドラマ「ムーンナイト」でミッドナイトマンを演じている。

訃報を聞いたフランスのジャン・カステックス首相は追悼のメッセージを発表。「ギャスパー・ウリエルは映画と共に育った。映画は彼と共に育った。ギャスパーと映画は激しく愛し合っていた」とツイートしている。安らかな眠りを祈りたい。