決勝トーナメント1回戦でエクアドルと対戦するイングランド代表が、4−5−1システムで戦う可能性が高くなった。スベン・ゴラン・エリクソン監督は、システム変更の明言は避けたものの、FWピーター・クラウチを外してMFマイケル・キャリックを守備的MFの位置に置く4−5−1の採用をほのめかした。

「キャリックは素晴らしいプレーヤー。ゲームを読む力があり、長短のパスを蹴り分けられる。エクアドル戦でキャリックを起用するかどうかは、25日の午後に決める」

 4−5−1を採用した場合、ワントップにはFWウェイン・ルーニーを起用する可能性が高いが、エリクソンは骨折から復帰したばかりのルーニーのコンディションに心配はしていないようだ。

「ルーニーは90分間プレーできる状態にある。明日もかなり暑くなるようだが、それで彼をスタメンから外すことはない。状況によっては途中交代もあり得るが、90分間プレーしてくれることを願っているよ」

 さらに、ケガのガリー・ネビルの代わりには、「中盤でも両サイドバックでもプレーできる」とユーティリティ性を高く評価するMFオーウェン・ハーグリーブスの右サイドバックでの起用を示唆した。

 また、対戦相手のエクアドルについては「3試合ともビデオで観たが、かなりいいチームだ。2トップも強力だし、チームとしてもオーガナイズされている」と警戒感を強めていた。