先発落ちのピンチにも冷静に答えるベッカム(C)EFE

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 イングランド代表のスベン・ゴラン・エリクソン監督は23日、キャプテンのデイビッド・ベッカムをスタメンから外す可能性を示唆した。

 エリクソン監督には、プレー内容やコンディションにかかわらず“アンタッチャブル”な存在としてキャプテンのベッカムをスタメン起用し続けているとの批判が集中している。しかしエリクソン監督は、「必要であればベッカムをスタメンから外す」と批判を一蹴した。

「過去にもデイビッドをスタメンから外したことはある。満足なプレーができないようであれば、もちろん今大会でもスタメンを外れてもらう。キャプテンだからといって特別扱いはしない。扱いは他の選手とまったく同じだ」

 今大会いまだ本調子とはいえないベッカムに代わって、途中出場のトリニダード・トバゴ戦でチャンスを量産した19歳の快足MFアーロン・レノンをスタメンで起用すべきとの声も多い。しかしベッカムは、自らの調子よりも、チーム状態を優先すると語る。

「僕の目標はこのチームで優勝すること。決勝トーナメント進出も決めたし、状態はすごくいい。エクアドル戦は自信を持って戦えるだろう。自分の状態について話すつもりはない。そういった話はメディアの皆さんに任せるよ」

 パラグアイ戦ではFKから相手DFのオウンゴールを誘い、トリニダード・トバゴ戦では先制点をアシストしながらも、スタメン落ちのピンチに立たされているベッカム。間もなくはじまる決勝トーナメントの戦いで、本来の輝きを取り戻すことができるだろうか。