22日、強豪チェコを2−0で撃破しE組首位で決勝トーナメント進出を決めたアズーリ(イタリア代表)だが、現地メディアからは司令塔フランチェスコ・トッティ(29=ASローマ)に対する不満が噴出している。

問題はこの試合中に試した2回の「クッキアイオ(スプーン=ボールの下をすくうように蹴るシュート)」。先日「クッキアイオ」のタイトルで自伝が出版されるなど、今やトッティの代名詞として定着した得意技もこの日は不発。翌日23日付のコリエレ・デッロ・スポルト紙は「5.5=クッキアイオは威力が無く、親族へのお祝いにはならず」、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は全選手中最低点となる「5.5=不快なシュート」と酷評した。

ドイツW杯を最後に、代表引退を示唆したトッティだが日韓W杯での退場、ユーロ04年ポルトガル大会でのつば吐き事件など大舞台では散々な結果に終わっている。過去の汚名を返上するため、有終の美を飾るためにもトッティ復活が待たれる。