『顔だけ先生』神尾楓珠さん。「“目ヂカラ封印”を心がけています」
“顔は満点、中身は赤点”の型破りな先生が、悩める生徒たちの問題を奇想天外な方法で解決していく、土ドラ『顔だけ先生』。「オトナの土ドラ」から若い世代も楽しめる「土ドラ」にリニューアルした第一弾で、主人公の遠藤一誠を演じているのが、“国宝級イケメン”として注目されている神尾楓珠(ふうじゅ)さんです。
神尾楓珠さん
インパクトあるタイトルだけに、主演に抜擢されたときの感想を聞いてみると…。
「やっぱり、顔なんだなって。もし、そうだったら、芝居で見返してやろうと思っていましたが、台本を読んで、ガラッと印象が変わりました。自然体で演じられる役柄なので、カッコいい仕草とかをやらなくていいんです。そういうのは、あんまり得意じゃないので…(笑)」と、恥ずかしそうな様子で答えてくれました。
そんな神尾さんが演じている遠藤は、問題が山積する私立高校で、教師たちの負担を減らすために雇われた非常勤講師。ところが、彼は“好きなことに全集中”という自分の生き方を貫く自分至上主義者で、イケメンだけれど教師らしいことはいっさいしない“顔だけ先生”なのです。
「周りから見ると、遠藤は破天荒ですが、自分の価値観を大切に生きている人。僕もそう思っているので、そこは共感できます。あっけらかんとしているところや、考えていないわけではないけれど、のんきに見える雰囲気は、生徒からしたら話しやすいし、『この人ならなにを言ってもどうせ聞いていないだろうな』というゆるい感覚なのかも(笑)。そんな親近感があるところが魅力だと感じています」
とはいっても、ほかの教師にすれば、遠藤はTPOをわきまえない発言や行動で、さまざまな問題の種をまき散らす迷惑千万な存在。そんな遠藤が、いきなり丸坊主で登校してきた女子生徒や赤ちゃんを学校に連れてきた男子生徒など、“こじらせた”人々に、普通では理解不能な方法で寄り添っていきます。
「遠藤のセリフには、核心を突くものがけっこうあるのですが、あえて重い雰囲気にしないように意識しています。伝えようとしている感じを出さないのが遠藤らしさでもあるので、サラッと言っているけど、セリフが流れないように。そのバランスが難しいです」
確かに、遠藤はなにを考えているかわからない青年。そのため、今作では、神尾さんの魅力である“目ヂカラ”は封印しているとか。
「遠藤は、大きい声を出したり、感情を思いきりぶつけたりする役ではなく、ひょうひょうとしています。自分ではわからないのですが、普通にしているだけでも目ヂカラが強いと言われてしまうので、今回は“目ヂカラ封印”を心がけています(笑)」
今日の常識が明日には非常識になっているような今の時代だからこそ、新しいヒーローに共感できるのではないでしょうか。
『顔だけ先生』
毎週土曜 夜11時40分
フジ=東海系全国ネット放送中
公式サイト
<撮影/山口喜久義 取材・文/出口恭子>
1999年、東京都生まれ。ドラマ『3年A組−今から皆さんは、人質です−』などで注目され、2019年、『左ききのエレン』で連続ドラマ初主演。おもな作品は、ドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』『いいね! 光源氏くん』、映画『私がモテてどうすんだ』『樹海村』など。12月3日、映画『彼女が好きなものは』、来年、『20歳のソウル』『親密な他人』が公開予定
神尾楓珠さん
『顔だけ先生』神尾楓珠さんインタビュー
インパクトあるタイトルだけに、主演に抜擢されたときの感想を聞いてみると…。
「やっぱり、顔なんだなって。もし、そうだったら、芝居で見返してやろうと思っていましたが、台本を読んで、ガラッと印象が変わりました。自然体で演じられる役柄なので、カッコいい仕草とかをやらなくていいんです。そういうのは、あんまり得意じゃないので…(笑)」と、恥ずかしそうな様子で答えてくれました。
●「自分の価値観を大切に生きている遠藤一誠には共感できます」
そんな神尾さんが演じている遠藤は、問題が山積する私立高校で、教師たちの負担を減らすために雇われた非常勤講師。ところが、彼は“好きなことに全集中”という自分の生き方を貫く自分至上主義者で、イケメンだけれど教師らしいことはいっさいしない“顔だけ先生”なのです。
「周りから見ると、遠藤は破天荒ですが、自分の価値観を大切に生きている人。僕もそう思っているので、そこは共感できます。あっけらかんとしているところや、考えていないわけではないけれど、のんきに見える雰囲気は、生徒からしたら話しやすいし、『この人ならなにを言ってもどうせ聞いていないだろうな』というゆるい感覚なのかも(笑)。そんな親近感があるところが魅力だと感じています」
●伝えようとしている感じを出さないのが遠藤らしさ
とはいっても、ほかの教師にすれば、遠藤はTPOをわきまえない発言や行動で、さまざまな問題の種をまき散らす迷惑千万な存在。そんな遠藤が、いきなり丸坊主で登校してきた女子生徒や赤ちゃんを学校に連れてきた男子生徒など、“こじらせた”人々に、普通では理解不能な方法で寄り添っていきます。
「遠藤のセリフには、核心を突くものがけっこうあるのですが、あえて重い雰囲気にしないように意識しています。伝えようとしている感じを出さないのが遠藤らしさでもあるので、サラッと言っているけど、セリフが流れないように。そのバランスが難しいです」
●“目ヂカラ”は封印!ひょうひょうと演じる
確かに、遠藤はなにを考えているかわからない青年。そのため、今作では、神尾さんの魅力である“目ヂカラ”は封印しているとか。
「遠藤は、大きい声を出したり、感情を思いきりぶつけたりする役ではなく、ひょうひょうとしています。自分ではわからないのですが、普通にしているだけでも目ヂカラが強いと言われてしまうので、今回は“目ヂカラ封印”を心がけています(笑)」
今日の常識が明日には非常識になっているような今の時代だからこそ、新しいヒーローに共感できるのではないでしょうか。
『顔だけ先生』
毎週土曜 夜11時40分
フジ=東海系全国ネット放送中
公式サイト
<撮影/山口喜久義 取材・文/出口恭子>
【神尾楓珠さん】
1999年、東京都生まれ。ドラマ『3年A組−今から皆さんは、人質です−』などで注目され、2019年、『左ききのエレン』で連続ドラマ初主演。おもな作品は、ドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』『いいね! 光源氏くん』、映画『私がモテてどうすんだ』『樹海村』など。12月3日、映画『彼女が好きなものは』、来年、『20歳のソウル』『親密な他人』が公開予定