ESSEonlineで人気を博しているのが、キッチンの「水きりカゴ」に関する記事。最近では、水きりカゴがあるとキッチンが狭くなると気づき、処分する人が増えているんです。水きりカゴを捨てて家事や暮らしはどう変わったのか。代わりに使っているものは?
今までに掲載した記事のなかから、とくに反響の大きかった記事を厳選してお届けします!

水きりカゴを捨てた人の体験談。どう変わった?代わりに使っているものとは?



水きりカゴを捨ててキッチンが広くなるのはいいけれど、ほかにどんなメリットがあるの? 濡れた食器はどこで乾かす? 実際に水きりカゴを捨てた人の体験談と、ESSEonline読者へのアンケート記事をまとめました。

●水きりカゴはなくて正解。食器洗いとキッチンリセットがラクに




キッチンの作業台に十分なスペースがない場合、ストレスに感じることもある水きりカゴ。また、カビやぬめりも出やすいため、お手入れも意外と面倒です。
暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんは、1年前に思いきって水きりカゴをやめたところ、キッチンがスッキリしたそう。

食洗器なし、水きりかごなし! わが家のキッチンリセット習慣

わが家は食洗器のない賃貸マンション住まいです。実家暮らしや、ひとり暮らしのとき、さらには結婚してからも、水きりカゴを当然の道具として使っていました。

しかし、キッチンで毎日使う道具は、水垢やカビが発生してしまうのが困りもの。その掃除やメンテナンスが面倒で、思いきって1年前に水きりカゴをなくしました。

そんなわが家の、現在のキッチンリセット習慣をご紹介します。

食器洗いの工夫


今は、もともと水きりかごを置いていた作業台に、洗った食器を積み上げています。
限られたスペースのため、最初の頃は食器を上向きにスタッキングして積み上げていました。このあと、ふきんで水分を拭きとる作業に入ります。

しかし、夫の洗い物の作業行程は少し違っていました。食器類が逆向きに重ねられているのです。
そして、洗い終わった食器や鍋も一定時間、置きっぱなし…。

最初の頃は「なんで逆?」「休憩かな」くらいに思っていたのですが、そんな夫を真似てみると、大きな発見が。


一番下の食器や鍋には、かなりの水が溜まっています。え! 拭きとり作業が格段にラク〜!
考えてみれば当たり前のことです。食器の向きを下向きにすることで、水分が自然に下に落ちるのですから。

思い返せば、水きりカゴがあったときも下向きに重ねていたのに、作業台に直接濡れた食器を重ねていくとなると、固定概念が邪魔するようになったのかもしれません。今のルールは、下向き×一定時間放置です。

絶対必要の神アイテム


食器を拭いたあとの作業台は水浸し。ここで欠かせないアイテムが、このスクイージーです。シリコン製でしなやかな素材のため、作業台を傷つけることなく、水分をシンクへ移動できます。


ほんの数回拭きとるだけで、この状態に。これがあれば、台拭きがなくても大丈夫。
形もコンパクトで見た目もシンプルなので、作業台に置きっぱなしでも気にならない便利グッズ。私の台所仕事には欠かせない神アイテムです。

●キッチンで場所をとる「水きりカゴ」。手放して代わりに買ったもの




家族構成が変わると、暮らしも大きく変わります。家族が増える場合はもちろんですが、減る場合も、これまでの暮らしを見直すべきタイミングです。

ご自身の経験から、不要なものを減らし、より暮らしやすい仕組みをつくるコツを発信している家事ラクアドバイザーの小竹三世さん。
ここではキッチンで場所をとりがちな「水きりカゴ」の処分について教えてくれました。

水きりカゴって本当に必要?試しにやめてみたら快適に


シンクの写真

家族の形が変わって今の家に引っ越ししてきたとき、それまでは4人家族だったのが私1人になり、暮らしがコンパクトになりました。
それまで住んでいた家よりもかなり間取りもコンパクトになったので、ものの見直しを念入りに行うことに。
なかでも、とくに家族が使うものが多かったキッチンは、念入りに所有量や収納を見直しました。

実験的に水きりカゴをやめてみた

そのときふと「水きりカゴって必要かな?」と疑問に思ったのです。
結婚し新しい生活が始まったと同時に当然のように購入した水きりカゴ。
必要かどうかよりも、水きりカゴはあって当たり前…そんな感じで購入しました。

その後、買い替えをして手放すことはあっても、水きりカゴ自体を手放すことはありませんでした。
これまでを振り返ってみると、必要だから購入していたというよりも、ただなんとなく今まで使っていたからなんの疑問もなく買い替えていました。

そこで、引っ越しを機に、水きりカゴを使うのを実験的にやめてみました。

水きりカゴの代わりに用意したもの

代わりになるものを用意することにしました。


畳めるネットタイプの水きりです。
使わないときはクルクル巻いて片づけられるのが特徴です。


狭いかなと思いましたが、食器が減ったとこもありこのスペースでも十分食器の水きりができました。
フラットなので大きめのボウルなども乾かしやすいです。
調理用のツールはさっとふいてスタンドへ。

●キッチンに水きりカゴって必要?捨てて代わりに使っているものをアンケート




洗った後の食器を乾かしておく水きりカゴ。ESSE読者328人にアンケートを実施し、実際に使っている人、使っていない人、使うのをやめた人たち、それぞれの声をご紹介します。

水きりカゴを洗う手間…。小まめな掃除が意外と負担だった!


「食洗機があるので、水きりカゴは使っていません。以前は水きりカゴを使っていましたが、黒カビがすぐカゴにできるので、食器も不衛生な感じがしたのでやめました」(沖縄県・TMさん・43歳)

食器洗い機や食器乾燥機の設置に伴い、水きりカゴの必要性を感じなくなった人たちからは、水きりカゴは掃除が大変だったという意見が目立ちました。

水きりカゴを清潔に保つのは大変…

「掃除が面倒くさいからやめました。小さいものは作業台の上に直置きし、ふいて片づけたら台もふけばよい。大物は食洗機に伏せて置いて水をきってます」(静岡県・YYさん・33歳)

「水きりカゴは受け皿の部分に水がたまりぬめりやすく邪魔だった」(埼玉県・TAさん・47歳)

水きりカゴを洗うこと自体が余計な家事になる…と感じている人は少なくない様子。

水きりカゴをなくすとキッチンがスッキリ

「水きりカゴがないほうが掃除がラクだし、キッチンが広く使えて便利です」(千葉県・KSさん・38歳)

「せまいアパートだったので作業スペースを確保するために処分。その後引っ越ししてキッチンは広くなったけど引き続きナシで過ごしています。強いて言えば食器洗い機か、無印良品のふきんが水きりカゴの代わりです」(千葉県・URさん・33歳)

水きりカゴの代用に。こだわりの給水マットやタオル


「置くスペースが狭く、吸水性のよいふきんを敷いてます。ダイソーの裏がメッシュのふきんがよく水を吸ってくれておススメです」(三重県・HCさん・28歳)


「食器洗い機を買ったため水きりカゴは使わなくなりました。朝、昼は洗った食器を食洗機に入れています。夜に食洗機で洗えないものを乾かす用で最近竹ザルを買いました。水もある程度吸ってくれるので、買ってよかったと思ってます」(広島県・DCさん・28歳)

「乾きやすいティータオルをシンクの横に置いて、そこに伏せるようにしているのですが、H&Mのティータオルや、WECKのタオルを愛用しています。以前は、IKEAのディッシュタオル(3枚セット)を使用していました」(兵庫県・MMさん・30歳)

「水きりカゴの掃除が億劫でやめました。吸水性のいいエジプト綿の大判タオルを敷いて、洗い物をその上に置いています。夜、洗濯物と一緒に洗濯機で洗っているので簡単に清潔を保てています」(愛知県・TEさん・36歳)

「水きりカゴの受け皿が、何度洗ってもヌメヌメになってしまうのがとても不快だったので。今は、自分で綿麻混合の生地を買ってきて、ぐるっと縫って、その生地の上に洗った食器をのせて乾かしています」(埼玉県・KYさん・34歳)

50代は水きりカゴの捨てどき?



●50代から水きりカゴを使わない生活に。4つのメリットと便利な代用品




つい、ものが増えがちなキッチン。年齢を重ね家族構成が変わるタイミングや、今よりもキッチンをスッキリと使いやすくしたい場合は、使っているものを見直すことが重要に。

今回は、便利ではあるものの、キッチンの作業スペースで場所を取りがちな「水きりカゴ」を6年半前に手放したという、現在60代・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、必要性を見直した理由と、なくして得たメリットについて教えてもらいました。

水きりカゴなくした理由とメリット。便利な代用品も

6年半前に、今の住まいに引っ越してきたのをきっかけに、水きりカゴを捨てました。捨ててよかったと思っているし、今後、水きりカゴを導入するつもりもありません。


スッキリとした筆子さん宅のキッチン

水きりカゴを使うのをやめた理由や、使わないメリットをお伝えします。

水きりカゴを捨てた理由。じゃまだし手入れが大変


(※写真はイメージです)

以前は私も、水きりカゴを使っていました。家庭をもって最初に使っていたのは、白いプラスチック製の水きりカゴ(ディッシュラック)で、皿を立てる仕切りが並んだ、よくあるタイプです。この水きりカゴ、けっこう大きくて、わが家の狭い台所のカウンターを占領するし、白いので汚れが目立つし、仕きりがヌメヌメしがちなのが難点でした。

プラスチックが劣化した際に、金属製の製品に買い替えました。流しに渡して使うタイプで、使わないときは、流しの下にしまっていました。

金属製のラックは、プラスチック製のものよりも、きれいに保てましたが、流しに渡して、皿を乾かしておくと、見た目がうるさいし、実際に流しを使うときにじゃまなので、あるとき、使うのをやめました。

夫(カナダ人)は、「ディッシュラックを使わないなんてありえない」と思っていたようで、たった1枚、皿を乾かすときも、水きりカゴを引っ張り出して使っていました。「水きりカゴを使う、使わない」で夫とけんかになったこともありましたが、引っ越しをするとき、新居のキッチンカウンターがより狭くなることもあり、水きりカゴを捨てて、まったく使わない生活に切り替えました。

水きりカゴの代わりに使っているもの

わが家にはディッシュウォッシャー(食器洗い乾燥機)はないので、洗った食器を置く場所に、なにか敷くものが必要です。

初めはコットン製のランチョンマットを敷いていましたが、今は、スポンジワイプを使っています。現在使っているのは日本のアマゾンで購入したものです。

スポンジワイプはコットンとセルロースからできているドイツ生まれのふきんです。見た目は紙と布の中間のような感じで、紙に近いふきんかもしれません。

乾いているときはボール紙のようですが、少し水で湿らすと、吸水性抜群のふきんになります。100%天然繊維なので、捨てても、やがては土に還ります。8年ほど前、日本の100円ショップでも、似たような製品を見たことがあるので、最近は、わりと一般的な商品かもしれませんね。

スポンジワイプのメリットは、
1.吸水性抜群
2.毛羽立たない
3.すぐに乾く
この3つで、衛生的に使えるふきんです。大きめのスポンジワイプをちょっと湿らせて、流しの横に敷き、その上に洗ったものを置いています。

古くなったスポンジワイプは使い倒してから捨てる


半年ぐらいすると汚れてくるので、新しいのに取り替えています。古い方は、4つに切って、台ふきや、床ふきに使って捨てています。

<洗い物の量が多いときは大判のふきんで代用>

クリスマスやイースターなど、夫がごちそうをつくり、やたらと皿や鍋を使うときは、テーブルの上に、必要な分だけ、2つ折りしたリネンのディッシュタオル(ふきん)を置き、その上に洗った食器を置いています。

●50代、もう台所は自分だけの場所にしない。家族みんなが使える空間に




キッチンをつい自分だけがわかるようにしていませんか? 家事シェアが広がる今、キッチンを誰もが使える場所にしておくことが大事、と教えてくれたのは50代ブロガーの中道あんさん。
息子さんと二人暮らしをする中道さんに、家族が共有しやすいキッチンのシンプルなルールを教えてもらいました。

●台所は共有スペース。誰もがわかるシンプルなルール



息子と共有スペースの台所のルールは

・ぱっと見てすぐわかる収納にする
・道具類はスタンダードなものだけにする
・1アイテム1つしかもたない
・水きりかごは使わない
・調味料はベーシックなものだけ
・汚れた食器はシンクに置きっぱなしにしない


など家事に不慣れな息子でもスマートに使えるキッチン収納にしました。


出したらしまうクセをつけるために、水きりかごも処分。洗った食器を戻さずにカゴが保管場所になりそうだったからです。代わりに省スペースな折りたたみ式の水きりラックなら、使わないときはクルクルと巻いて収納できるのでキッチンがスッキリします。

キレイに使って欲しいと願うよりも、自然にそうなるキッチンづくりを目指すことで、今のところ、食器や道具類が見当たらなくなったりすることはありません。

<文/ESSEonline編集部>