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かねてより「空飛ぶバイク」(エアモビリティ)を開発していたA.L.I.Technologiesは、世界初の実用型ホバーバイク「XTURISMO Limited Edition」のデモ飛行を報道関係者に向けて10月26日(火)に公開した。場所はレーシングカーにとっての聖地、富士スピードウェイ。



「XTURISMO Limited Edition」は、グランドスタンド前を轟音を響かせて空中に浮き上がり、ゆっくりと八の字を描きながら旋回した。



「XTURISMO」が轟音をあげて空中に浮いた



少しの間、空中で静止したあと・・



「XTURISMO」はゆっくりと進み・・



空中で旋回、最終的には八の字を描いた

■動画 デモ飛行のフル動画:



●「XTURISMO Limited Edition」購入受付開始

同社はこの日より購入の予約受付を開始した。価格は7,770万円(税込)、保険料込み。出荷予定は2022年前半、200台の予定。



実用型ホバーバイク「XTURISMO Limited Edition」



テレビ朝日系「仮面ライダーリバイス」でも本物の空飛ぶバイクとして「XTURISMO」が登場している

「XTURISMO」の開発は、ついに報道陣の目の前で飛行する姿を披露する段階になった。予約もはじまり、これは実用型のエアモビリティの社会実装が実現することを意味する。同社の片野社長は「2017年よりホバーバイクの開発に着手した。今後はエアモビリティが広がりを見せていくことが想定されているが、まずはサーキットや山間部、海上、災害時での利用が想定されている「XTURISMO」の第一歩として、また、新しいライフスタイルのひとつとして紹介できることをうれしく思う」と語った。



株式会社A.L.I.Technologiesの代表取締役社長 片野大輔氏。「XTURISMO Limited Edition」とともに。

なお、「XTURISMO」は、2021年10月9日より代官山 蔦屋書店のクルマ・バイクフロアにて展示されている。



「XTURISMO」は大型のプロペラ2基と小型のプロペラ4基で駆動する

※報道向け発表会(お披露目会)の様子や、「XTURISMO」の詳細は別記事で掲載する予定です。お楽しみに。

●「XTURISMO Limited Edition」とは

「XTURISMO Limited Edition」は内燃機関(ガソリンエンジン)と電動で動作するエアモビリティ。2025年までには完全電動化をめざす。重量は約300kg、サイズは全長:3.7m、全幅:2.4m、全高:1.5m。航続時間は30〜40分、最高速度は現時点ではホームページ上で非公開となっているが、デモ飛行では100km/hと紹介されていた。

今回、2機の機体が用意された。1機は市販されるモデルをイメージしたもので、赤とグレーのカラーリングが施された静展示用のもの。もう1機はデモ飛行で使用された機体で、ボディは黒塗り、この日のために準備されたもので、サーキット飛行向けに動作音などは市販のものよりけたたましく響くバージョンとなっていて、報道関係者にはイヤーバッド(耳栓)が配られた。



市販をイメージしてカラーリングが施された機体



今回のデモ飛行のために準備された黒塗りの機体

●A.L.I.と⼭梨県がエアモビリティの社会実装と発展に取り組む

なお、A.L.I.Technologiesは⼭梨県と「リニアやまなしビジョン」に基づき、新たなモビリティとして移動⼿段、災害時を含めた幅広い分野での活⽤の期待がされるエアモビリティの社会実装と発展に向けて共同で取り組むことも発表した。⼭梨県は、先端技術の社会実装に向け A.L.I.が開発するエアモビリティの実証実験のサポートをする事業を本年度から開始。また A.L.I.は、⼭梨県を『テストベットの聖地』として、エアモビリティの運⽤ユースケースに基づいたルール、テスト、研究開発をおこなう。具体的にどんな実証実験を行うかを含めて、今後検討していく考えだ。



⼭梨県知事 ⻑崎幸太郎氏(右)と株式会社 A.L.I.Technologies代表取締役社⻑ ⽚野⼤輔氏が調印式に出席した

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(神崎 洋治)