同点ゴールを決めたラウル(C)EFE
 チュニジアに先制され苦しみながらも、試合終盤に立て続けにゴールを奪い、逆転勝利で決勝トーナメント進出を決めたスペイン。悲願のW杯優勝に向け第一関門は突破した。DFペルニアは、「良い結果を残せた。もちろんサウジアラビア戦も勝ちにいく。良い形で決勝トーナメント1回戦に臨みたいからね。どこと当たっても関係ないよ。僕らは力のあるチームだし、どんな局面でもゴールを決めることができるはずだ」と自信を覗かせている。

 また、後半から出場し、持ち味の展開力でチームに攻撃のリズムをつけ、ゴールにからむ活躍を見せた19歳のMFセスクは、「ダイナミックなプレーで後半はリズムを取り戻した。順調に進んでいるけれど、改善する点もまだある。いつもと同じでピッチに立ったら、良いプレーとフットボールを楽しむことを心掛けているんだ。僕らは、勝者にふさわしい試合を披露した」と喜びを見せている。

 そのセスクだが、DFプジョール同様チュニジア戦でイエローカードを受けており、もしサウジアラビア戦に出場しイエローカードを受けた場合、決勝トーナメント1回戦には出場できなくなる。引き分け以上でグループ首位通過が決まるスペイン。ルイス・アラゴネス監督は、サウジアラビア戦でメンバーの変更を示唆しており、プジョールとセスクを温存する可能性もある。