ゴールを決めたジェラード(右)だが、チームの出来には不満(C)EFE
 イングランド代表のMFスティーブン・ジェラードは、「今のままでは優勝できない」と語り、なかなか本調子に上がらないチーム状態に危機感を募らせた。優勝候補にも名前が挙がるイングランド代表だが、パラグアイ戦とトリニダード・トバゴ戦に辛勝したチームの出来に、ジェラードは満足していないようだ。

「チームのパフォーマンスを上げていかないと、優勝の可能性は低いと思う。もちろんベスト16入りを決めたのは嬉しい。トリニダード・トバゴの守備は堅かったし、彼らは運も味方につけていたからね。でもこのままじゃ厳しい。早く調子を上げる必要があるね」

 一方、ジェラードはパラグアイ戦でイエローカードを受けており、グループ最終戦で警告を受けると決勝トーナメント1回戦の欠場が決まってしまう。そのため、エリクソン監督はスウェーデン戦でジェラードを起用しない可能性が高い。しかし、ジェラード本人に欠場の意思はまったくないようだ。

「もちろん監督に言われたら仕方がないけど、僕はプレーしたい。4年前の大会で、僕はメンバー入りすら逃しているんだ。今大会は、とにかく毎試合プレーしたいんだ」

 いまだ本調子に程遠いチーム状態のなか、トリニダード・トバゴ戦では豪快なミドルシュートを決めたジェラード。4年前の屈辱を糧に、ようやく辿りついた夢の舞台で悔いを残さないためにも、全試合出場で母国を優勝に導く決意は固いようだ。