by NATO Training Mission-Afghanistan

民泊サービスのAirbnbが2021年8月25日に、アフガニスタン難民2万人に無償で住居を供給する計画を発表しました。住宅支援は、同社のサービスに登録されている物件のうちオーナーが難民受け入れに応じた住宅を難民に提供し、Airbnbがその宿泊費を肩代わりする形で実施されます。

The Airbnb community’s support for Afghan refugees

https://news.airbnb.com/afghan-refugees/

Airbnb plans to temporarily house 20,000 Afghan refugees

https://www.cnbc.com/2021/08/24/airbnb-plans-to-temporarily-house-20000-afghan-refugees.html

Airbnb to help house up to 20,000 Afghan refugees | Airbnb | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2021/aug/24/airbnb-help-house-afghan-refugees

2021年8月に、長年にわたりアフガニスタンの治安の安定を担ってきたアメリカ軍が撤退を進める中、過激派の武装勢力であるタリバンがアフガニスタンを掌握しました。これにより、タリバンの支配を恐れる市民らが国外脱出を目指して国境や空港などに押し寄せる事態が発生しています。

以下の記事では、実際にアフガニスタンの首都・カブールの空港に人々が大挙している様子がまとめられていますが、離陸した航空機から人が落下する場面などショッキングな映像もあるので注意してください。

アフガニスタンから脱出するためカブールの空港に押し寄せた群衆を撮影した衛星写真が公開される - GIGAZINE



アメリカ政府は8月23日に「これまでに約4万8000人をアフガニスタンから避難させた」と発表していますが、8月31日の撤退期限が目前に迫る中、依然として多くの人々が脱出を試みていると報じられています。

こうした事態を受けて、Airbnbのブライアン・チェスキーCEOが8月25日に、世界で合計2万人のアフガン難民に無料で住居を提供する計画だと発表しました。支援は、同社が設立した非営利団体「Airbnb.org」の慈善事業の一環として行われます。また、チェスキーCEO自身もAirbnb.orgに私費を寄付をするとのことです。



難民Airbnbのプラットフォームに掲載されている物件に収容され、宿泊費はAirbnbが負担する予定です。難民をどこに、どのくらいの期間収容するかといった具体的な計画は明らかにされていませんが、Airbnbは第三国定住を支援する機関やパートナー事業者らと協力して、適宜支援策を打ち出していくとしています。

チェスキーCEOは、「宿泊費は私たちが負担しますが、ホストの方々の寛大なお力添えがなければ支援は実現しません。難民の家族を受け入れてもいいと思っている方は、ご連絡をお願いします」と述べて、難民支援への協力を呼びかけました。