大会4日目の12日夜、E組シードのイタリアが初出場ガーナと対戦、2−0の完勝で貴重な勝ち点3を稼ぐ好スタートを切った。

負傷者続出によりフォーメーション選択を当日まで持ち越したリッピ監督、結局トッティをトップ下に配置するいつもの4−3−1−2で試合に挑む。セリエA得点王FWトニのバー直撃など一方的に攻め続けるイタリアは前半40分、トッティからの左CKを受けたMFピルロがエリア外から右足一閃、ボールは選手の密集するエリアを切り裂きゴール右隅に決まった。追加点は後半38分、FWジラルディーノに代わり途中出場したFWヤクインタが相手DFクフォーのパスミスを奪うと豪快にドリブルで持ち込み、最後はGKをかわし冷静に左足で無人のゴールに流し込んだ。

試合後、貴重な先制点を挙げたピルロは「今朝子供から電話があって『ゴールを決めてね』と言われていた」と満面の笑みを浮かべて語った。初戦を勝利で飾ったリッピ監督は「このチームはクオリティが揃っている。勝利への欲求、勇気、注意力など全ての面で満足だ。トッティ?トッティの復活は我々にとってポジティブな事だ」と安堵の表情でインタビューに応えた。

チェコがUSAを3−0で破ったため、E組はチェコ、イタリアが勝ち点3、ガーナ、USAが勝ち点0となった。強豪の揃うE組、4度目の優勝を狙うイタリアはこの日「アフリカのブラジル」と評されるガーナを一蹴、17日のUSA戦に向け弾みを付けた。