10日のワールドカップ(W杯)でコートジボワールを2−1で下し、初戦を勝利で飾ったアルゼンチン。順調なスタートを切ったかにみえるアルゼンチンだが、地元メディアはホセ・ペケルマン監督の選手交代に疑問を投げかけた。

試合の翌日付のアルゼンチン紙‘ラ・ガセタ・デ・トゥクマン’は『バランスを極度に重視するあまりの消極采配』とのタイトルで、ペケルマン監督の選手交代を痛烈批判し、重要な初戦でプレーできなかったメッシーとテベスはどんな思いで味方の戦いを見つめたか、と記事を展開。ペケルマン監督の採ったクレスポ→パラシオ(64分)、サビオラ→ルーチョ・ゴンサレス(76分)、リケルメ→アイマール(92分)の3つの選手交代を疑問視する内容に終始した。

一方、‘オレ’紙は、国民もスターティングメンバーには異論はないはず、との論調ながらも『なぜ彼ら(メッシーとテベス)はプレーしなかったか?』との見出しをつけ、メッシー待望論を支持。とはいえ、同紙では代表関係者のコメント(ペケルマンは2点リードの時点で試合を手中に収めたと思い、故障明けのメッシーに無理をさせたくなかったのだろう)を紹介し、「ワールドカップは長丁場。今後の彼らの登場を楽しみに待つとしよう」と記事を締めている。