大会3日目の11日夜、ルイス・フィーゴ(インテル=33)率いる2大会連続4度目の出場を果たしたポルトガルが初出場アンゴラと対戦する。ダークホースとの注目を浴びた日韓大会ではまさかのグループリーグ敗退、長期離脱から復帰したばかりのフィーゴは3試合0得点と見せ場なく終わった。

初戦を前にガゼッタ・デッロ・スポルト紙の取材に応えたフィーゴは「前回は準備(湿度の高いマカオでの合宿)段階で選手皆に問題が発生した。ガソリンがなければ車は走らないのと同じだよ」と当時を振り返った。メキシコ、イラン、アンゴラと同組(D組)となったポルトガル、グループリーグ突破を確実視されていることにフィーゴは「アンゴラが易しい相手?自分の経験では失うものがないチームとの対戦ほど難しいものは無いと実感している」と警戒を怠らない姿勢を見せた。

15年、118回に渡り代表ユニフォームに袖を通したベテランは「最低でも16強進出、その先は行けるまで」と今大会の目標を設定した。天才MFルイ・コスタとともにポルトガル黄金世代を支えたフィーゴだが、現代表はデコ(28=バルセロナ)やクリスティアン・ロナウド(21=マンチェスター・U)など若手の台頭が目立っている。「自分は楽しむ為にプレイする。この歳になっても新たな発見があるものだ」と代表引退説を一蹴したフィーゴ、4年前に果たせなかった上位進出に向け今夜初戦に挑む。