新型コロナウイルスの影響で人々の行動様式が変わる中、電子部品や光学材料などを製造販売するデクセリアルズが東京都内から下野市に本社を移転し、新家由久社長が3日、福田富一知事を表敬訪問しました

デクセリアルズは元ソニーグループで、鹿沼市などに工場があるソニーケミカルがグループから分かれ社名変更した会社です。

スマートフォンや自動車などに機能性材料を提供していて、今年3月期まで9期連続黒字を続けています。

今回はコロナ禍を受け、より現場に近い場所でスピード感を持って経営を進めていこうと7月1日付けで研究開発部門を置く下野市に本社を移転しました。

県庁を訪問した新家社長は県がAIやIot、環境新素材の未来技術の取り組みを支援し自動車を戦略産業としていることなどに対し「我々が目指すところと親和性がある。社会的な課題にどう貢献していくか栃木から世界に発信していきたい」との考えを示しました。

デクセリアルズは遮熱フィルムなどの生産の他、下野市の栃木事業所にリチウムイオン電池向けヒューズの新しいラインを導入するなど、増産に向けた投資も検討したい考えです。