7日の親善試合で骨折したシセ(C)EFE
 リバプールのラファエル・ベニテス監督は、フランス代表のFWジブリル・シセが7日の親善試合で右足を骨折したことに頭を悩ませている。フランスのマルセイユかリヨンへの放出が確実視されていたシセが骨折の重傷を負ったため、来シーズンの戦力補強費に回す予定であった800万ポンド(約16億円)の移籍金が見込めなくなってしまったからだ。

「ジブリルにとっては非常に残念な結果となってしまった。ただ、彼を放出して移籍金を得ることが出来なくなったのも事実だ。我々はマルセイユとリヨンの両クラブと交渉を進めていたところで、彼の移籍金で新戦力の獲得を行なう予定にしていた。しかし、いまやそれも不可能となってしまった…」

 しかしベニテスは、シセがリバプールでプレーし続けることに問題がないことを強調した。

「シセの復帰は11月か12月まで待たなければならない。ただ、今回の件はやむを得ないものであるし、我々はシセとオープンな関係を続けてきた。だから、シセが復帰した場合でも、これまでどおり何ら問題はない」

 今夏の補強策に狂いが生じた上に、今年末までプレーできない選手を1人抱えることになってしまったリバプール。選手の負傷による追加召集が可能なフランス代表以上に、痛手を追った格好となってしまった。