平均寿命が延び「人生100年時代」と言われるようになりました。
40代は折り返してもまだ余りがありますね!

昨年末に50歳を迎えた、ESSEonlineの人気執筆者でもある整理収納アドバイザーのまいさんは「振り返ると、40代で始めたことが今の生活の基盤になっていて、始めておいてよかったと感じることが最近よくあります」と語ります。

元気な今のうちに始めておくとよいことを大きく3つ、ご紹介していただきました。

40代のうちに始めてよかったこと3つ




私は32歳で結婚し37歳で長男を、39歳で次男を出産したので、40代は子育てが中心の生活でした。
長男の妊娠を機に15年勤めた会社を退職。仕事をどうするかは子育てが落ち着いてから考え直すつもりで、次男が幼稚園に入ったのを機にいろいろなことを始めてみました。

1:資格を取る、趣味を見つける



一人の時間がもてるようになったので「なにかしたい!」と思い、まずはモノであふれかえった家の大片づけをしました。不用品はトラック1台以上にも。


整理収納アドバイザー2級を受講してみると、片づけの勉強が楽しくなり、一気に1級を取得しました。片づけたら引っ越したくなり、家を買い替えることに。ブログを書き始めたらWebメディアや雑誌から、お仕事の依頼が来るようになり今に至ります。
40歳を過ぎてからとった資格が自分の肩書になるとは、思ってもいませんでした。昨年は実家の大片づけを手伝うことで親孝行もできたのでうれしかったです。

長く続けられそうな趣味を見つけるのもいいですね。始めるのに遅すぎることはありません。40歳で始めたら50歳になったときには歴10年です。
やりたいことが見つからなかったら「子どもの頃夢中になっていたこと」を思い出して再挑戦してみるのも手。私は手芸が好きだったので幼稚園ではバザーの委員をして、手づくりを楽しみながら保護者さんたちと関わりをもつことができました。

2:運動をする




幼稚園のPTAに卓球部があったので、運動不足解消のために入ってみました。
元々テニスをしていたのである程度打てるようになりましたが、卓球は奥が深く、なかなか思うようにうまくなりません。悔しくて続けているうちに8年たちます。今は週に2〜3回の練習で、汗を流してリフレッシュ。運動不足も解消です。

「〇〇ちゃんのママ」ではない友達がたくさんできました。学校も関係なく次々に新しい出会いがあります。子育ての情報を得たり、愚痴を聞いてもらったりと卓球仲間は有難い存在です。

夫も私の一年後に始めたので、夫婦で共通の趣味ができたこともうれしい。子どもたちの手が離れても一緒にできるし、話題に事欠かないのもいいですよね。

散歩やストレッチでもなんでもよいので、運動を日課にして健康と体形を維持しましょう。

3:投資をする



私の給与のほとんどを住宅ローンの返済にまわし、10年で完済しました。その後は貯蓄に目を向け、投資信託に興味をもち書籍を読みました。その著者が行っているカウンセリングを受けて、おすすめされた銘柄に毎月一定額を積立しています。


家を買い替える際に部分解約しましたが、8年で30%以上の利益が出ています。積立の金額変更は簡単にできるので、無理がないよう継続しています。景気や価格の変動に一喜一憂せず、やめずに長く続けることが秘訣です。

また、楽天カードをメインにしているので毎月数千円つく通常ポイントも投資にまわしています。元がポイントだと気軽に始められますよ。そのまま使うよりも増やすことができるかもしれないし、月初にポイント投資しておくと楽天での買い物で付与率がアップします。少額でもいいから始めてみると、資産が増えることを実感できて楽しいです。
最近子どもたちの貯金もジュニアNISAで投資し始めました。数年たったら仕組みを教えながら渡すつもりです。

銀行の貯金では増えないどころか、物価が上昇すれば目減りすることになります。「お金の不安がない暮らし」を目指しましょう。
※投資は元本割れのリスクがあります。リスクを把握したうえで、自己責任のもと投資してください。

これもオススメ〜番外編〜



●骨格などプロの診断を受ける



これまで着ていた服が急に似合わなくなることがありませんか? 流行の服を着たくてもなにか違和感が。

年齢とともに体形や肌色のくすみなどが変化するのは、残念ですが仕方のないことです。若いから着ることができた服が難しくなってきます。40代の自分が「似合う」かつ「好き」な服を探さなければいけません。
私は似合う服のデザインや色が全然わからず、迷い失敗を繰り返していたので「骨格診断、パーソナルカラー診断、顔タイプ診断」をまとめてプロにお願いしました。

安心して服選びができるようになり、失敗することがほとんどなくなりました。選択肢が狭まれば買い物の時間も短縮。あれもこれも欲しいと思わなくなり被服費が抑えられ、少ない数の服を気に入って大切に着られるようになりました。

●10年日記をつける




母がつけていたので興味があり、7年前から書き始めました。毎年同じ日が縦に並んでいて一日4行まで書けます。何気なく過ぎてしまう日常ですが、記録すると案外いろいろな出来事が起きているもの。自然災害や政治、スポーツなどの大きな出来事も書けば4行はすぐに埋まります。

子育て日記のようにもなっているので、子どもが言ったかわいいセリフなども書いてあり、読み返すと結構楽しいです。

●一人の時間をもつ




若いときはスケジュールが埋まっていないと不安になっていたので、人は変わるものです。友達と話したり遊んだりする時間も好きですが、体や頭をゆっくり休めたり好きなことをするために「一人の時間」をつくるようにしました。
ランチを断っても、友達なら「つき合いが悪い」とは思いません。人とほどよい距離感をもち、一人を楽しめる大人はすてきだし、自分もそうなりたいと思っています。

●おわりに



私の場合ですが、50歳になったとたんホルモンバランスが不安定になったり、親が体調を崩して通院に付き添うことになったりと、自分や周りの変化を感じることが急に多くなりました。
自分だけでなく家族のためにも、健康はなにより大切。そして金銭的にも余裕があった方がいい。

40代の家族構成や仕事状況はさまざまですが、頭も体も精力的に動ける最適な時期です。老後に向けての土台を今のうちにつくっておきましょう!

●教えてくれた人
【まいさん】



東京都内に住む整理収納アドバイザー。都内の一戸建てに夫、小学生の息子2人、インコと暮らす。もともと片づけが苦手だったが、二男入園を機に片づけに目覚め、資格を取得。自身の経験をもとに、片づけブログ『まいCleanLife
』やコラムを執筆中