IZ*ONE、惜しまれながらグループ活動終了へ…これまでの輝かしい活躍を振り返る
Mnetのサバイバルオーディション番組「PRODUCE48」を通じて誕生した日韓ガールズグループIZ*ONEが、4月で活動終了となります。そこで今回は、彼女たちのデビューからこれまでの輝かしい活躍を振り返りたいと思います。
日韓12人で結成!韓国を越えて世界で活躍するグループに
2017年冬に横浜アリーナで開催された「2017 MAMA in Japan」で、予告映像が初めて公開され、すぐに話題を集めた「PRODUCE48」。2016年にI.O.I、2017年にWanna Oneを輩出したオーディション番組「プロデュース101」シリーズの第3弾として、2018年に韓国で放送されました。「プロデュース101」シリーズと日本のアイドルAKB48とのコラボにより、日韓合同のグローバルガールズグループを目指し、サバイバルが繰り広げられました。その結果、チャン・ウォニョン(STARSHIP)、宮脇咲良(HKT48)、チョ・ユリ(Stone Music)、チェ・イェナ(Yuehwa)、アン・ユジン(STARSHIP)、矢吹奈子(HKT48)、クォン・ウンビ(Woollim)、カン・ヘウォン(8D)、本田仁美(AKB48)、キム・チェウォン(Woollim)、キム・ミンジュ(URBANWORKS)、イ・チェヨン(WM)の日本人3人、韓国人9人という12人のメンバーでIZ*ONEが構成されました。日本でも大人気!「Mステ」など多数の音楽番組に出演
日韓グループとしてデビューした彼女たちは、日本でも爆発的な人気を誇りました。韓国デビュー前から渋谷の高層ビルの電光掲示板に彼女たちの映像が流されたほか、デビューから約1ヶ月でフジテレビ「2018 FNS歌謡祭」に出演。日本の音楽番組でパフォーマンスを初披露し、さらに、AKB48、乃木坂46、欅坂46とのコラボステージも大きな話題に。日本で開催された「2018 MAMA」では、自身の楽曲だけでなく、他のアーティストのカバーステージやダンスパフォーマンスも披露して、会場を沸かせました。韓国デビューから約3ヶ月がたった2019年の2月6日、IZ*ONEはシングル「好きと言わせたい」で日本正式デビュー。発売に先駆けて東京で行われた日本デビューショーケースで宮脇咲良は「私たちは日本のアイドルでもなく韓国のアイドルでもなく、グローバルアイドルを目指しているので、世界の皆さんに会いに行くIZ*ONEでいたい」と意気込みを語りました。同シングルは日本レコード協会からプラチナ認定(25万枚以上の売上)され、好スタートを切りました。
同年5月には、日本武道館で日本初ファンミーティング開催し、2ndシングル「Buenos Aires」リリースすることを発表しました。日本ツアーのほか、「TOKYO GIRLS COLLECTION」でモデルを務めるなど、多様な活動を展開。日本3rdシングル「Vampire」リリース時には、SHIBUYA109と異例の3作連続コラボも実現しました。さらに「ミュージックステーション」「バズリズム」「シブヤノオト」など、数々の日本の音楽番組に出演も果たしました。日本活動の集大成となった、昨年10月にリリースした日本1stアルバム「Twelve」は、オリコン週間アルバムランキングで1位を記録、ポップアップストアやコラボカフェも展開されました。
個人活動も多彩に展開…それぞれの魅力をアピール
宮脇咲良は、O'liveのバラエティ「みんなのキッチン」に出演。「PRODUCE48」でトレーナーを務めたFTISLANDのイ・ホンギや、憧れの先輩Red Velvetのウェンディなどと会い、美味しい料理と上達中の韓国語で愉快なトークを披露しました。“ひいちゃん”の愛称で親しまれている本田仁美は、デビュー当初はキュートなイメージが強かったものの、さまざまなメイクや髪色に挑戦。さらに、ピラティスによる見事な腹筋まで披露し、「どんどんキレイになっていく」と驚かれています。彼女はアパレルブランドtitty&Co.とコラボ商品を発表し、大人な表情も見せました。クォン・ウンビはJTBC「趣向尊重リアル生活ーチュイジョン生活」などに出演したほか、最近ではINFINITEのソンギュの新曲「HUSH」MVに恋人役として出演し、話題となりました。グループで圧倒的な歌唱力を誇るチョ・ユリは、SBS月火ドラマ「ブラームスは好きですか?」のOST Part.7「My Love」をリリース。バラエティで活躍するチェ・イェナはtvN「ホグたちの監獄生活」、TVING「女子高推理部」などで明るいエネルギーを届け、最近も来月から韓国で公開されるTVING Original「アイドル書き取り大会」に出演を決定しました。
キム・ミンジュは、人気ウェブドラマ「A-TEEN 2」にカメオ出演し、ハンバーガー屋の店員として演技を披露。また、MBC「ショー 音楽中心」のMCも務めました。さらにアン・ユジンはMBC「マイ・リトル・テレビジョンV2」に出演しただけなく、SBS「人気歌謡」の新MCに就任。NCT ソンチャン&TREASURE ジフンと共にMCを担当しています。
約3ヶ月の空白期を経て活動再開!その後も記録を樹立
順調に活動してきたIZ*ONEでしたが、2019年11月11日にリリースを予定していた1stフルアルバム「BLOOM*IZ」が急遽延期に。デビューのきっかけとなった番組「PRODUCE」シリーズの投票操作疑惑の影響で、番組の休止や映画の公開延期など、様々な活動がストップしました。その後約3ヶ月の空白期を経て、2020年2月17日にカムバック。メンバーたちは待ってくれたファンに応えるかのように、タイトル曲「FIESTA」で一層グレードアップしたパフォーマンスを披露。アルバムは初週で売上が約35万6000枚を記録、当時のガールズグループの最多記録を更新し、圧倒的な人気を実感させました。活動を再開してから初めて音楽番組で1位を獲得した際には、メンバーは感激の涙を見せ、ファンを感動させました。活動再開の後はその勢いは止まらず。その年の6月にリリースした3rdミニアルバム「Oneiric Diary」では、前作を上回る初動売り上げ(約38万9000枚)を記録、自身の記録を更新しました。9月には初のオンラインコンサート「ONEIRIC THEATER」を開催し、新鮮なユニットでのカバー曲などを披露し、ファンを沸かせました。グループのアルバムとしては、昨年12月にリリースした4thミニアルバム「‘One-reeler' / Act IV」が最後の作品となりましたが、今年、「PRODUCE48」でトレーナーだった元SISTARのソユらとのコラボ曲「ZERO:ATTITUDE」を公開して話題となりました。
惜しまれながら活動終了…今後の活躍に期待
3月10日、MnetはIZ*ONEが予定通り4月に活動を終了すると発表。直前に2度目のオンラインコンサート「ONE, THE STORY」を控えていた中、突然の発表であったため、ファンに衝撃を与えました。これに先立ち1月には、OFF THE RECORDとSWINGエンターテインメントが活動延長説について「事務所とメンバーの意見を集めている。継続的に意見を聞いていく予定」とコメント。活動延長の可能性も示唆していたため、期待するファンも多かったことから、活動終了を惜しむ声が多数聞かれました。そんな中迎えたオンラインコンサートでは、メンバーがファンやメンバーに心境を告白。「WIZ*ONEがくれる力があまりにも大きく、応えられないこともあるかもしれないけれど、私の言葉やステージで少しでも力になれていたらうれしい」(矢吹奈子)、「二度と戻らない貴重な毎日を私たちと過ごしてくれてありがとう」(キム・チェウォン)、「WIZ*ONEの心の中にIZ*ONEがいつも存在してほしいし、IZ*ONEの心の中にはいつもWIZ*ONEがいることを覚えていてほしい」(イ・チェヨン)、「WIZ*ONEとメンバーたちと過ごした2年半はとても幸せだった」(カン・ヘウォン)などと涙ながらに感謝を伝えました。
活動終了後のメンバーの活動についても注目が集まっています。韓国人メンバーに関しては、人気アイドルグループを多数輩出している事務所、アイドルグループが1組も所属していない事務所もあり、今後どのような活動をしていくのか注目の的に。さらに日本人メンバーに関しては3月、宮脇咲良がBig Hitエンターテインメントと契約を締結するという報道も。Big Hitは「何も決定されたことはない」とコメントしており、今後に関心が集まっています。宮脇咲良は28日に放送されたラジオ「今夜、咲良の木の下で」でIZ*ONEの活動を振り返り、「IZ*ONEだったこと、WIZ*ONEがいたことを永遠に忘れずに、これからの道を進んでいきたい。今後も応援してほしい」と語りました。
この2年半、思わぬ議論や新型コロナウイルスの感染拡大など、いくつもの困難を乗り越え、12人でIZ*ONEを守ってきたメンバーたち。これまでの活動に拍手を送り、次のステップに進む彼女たちにも注目です。