おうちごはんを格上げ!宇藤えみさんのこだわり調味料3つ【料理上手のさしすせそ vol.1 】

料理上手のおうちごはんに欠かせない、3種の神器

料理上手に共通していること。それは、「調味料にこだわりをもっている」ということです。

数多ある商品から、どんな基準で調味料を選んでいるのでしょうか。料理上手なあの人に、お気に入りの調味料3つとそのワケを訊いてみました。すぐにマネできる、おうちごはんのアイデアもご紹介します。

教えてくれたのは

「仕事を通して出会う料理家さんに影響を受けたり、子供が生まれたりしたことをきっかけに、調味料にこだわりをもつようになりました。

特に、余計なもの(添加物)が入っていないことや、丁寧に作られたものであるかを重視しています。作り手の想いがこもった調味料は、おうちごはんをグッとおいしくしてくれますよ!」(宇藤さん)

1. 井上醤油店の「古式じょうゆ」

「毎日の料理に欠かせない “しょうゆ” 。私のお気に入りは井上醤油商店の古式じょうゆです。島根の歴史ある醸造所で丁寧に作られたしょうゆで、とある料理家さんに教わって依頼、わが家はずっとこれですね」(宇藤さん)

汁物にちょろりと加えてみて!

「煮物や炒め物、炊き込みごはんなど、なんでもおいしく仕上がるのですが、特におすすめは汁物です。今日は春キャベツと肉団子のスープ。しょうゆをベースにごま油を少し加え、中華風に仕上げます。

素材の持つうまみを引き出してくれるのが、このしょうゆの良いところ。少しの調味料で、バシッと味が決まりますよ!」(宇藤さん)

2. ニイダの料理酒「旬味(しゅんみ)」

「簡単におうちごはんを格上げしてくれるこちらの調味料。仁井田本家の旬味(しゅんみ)という料理酒です。

コクがあり、みりんのような少し甘みのある味わいが特徴で、料理がまろやかに仕上がるので気に入っています」(宇藤さん)

いつもの唐揚げがワンランクアップ!

「肉や魚の臭みをしっかり消してくれるのも、愛用するワケのひとつ。から揚げの下味に加えると、鶏の旨みが引きだされてとてもおいしいですよ。

あとは、魚の昆布締めにもぴったりです。昆布に旬味をふりかけて軽くふき、その上にお刺身を並べ、さらに昆布を上から被せて挟みます。あとはラップで包んで冷蔵庫で寝かせるだけ。魚の生臭さが苦手な主人が『おいしい!』とよろこんで食べていたので、おどろきました」(宇藤さん)

3. 富士酢 飯尾醸造の「富士すし酢」

「最後は、和食にも洋食にも使える万能選手!飯尾醸造の富士すし酢です。お酢の名産地 京都で作られているもので、ほかにもいろいろなすし酢を試した結果、こちらにたどり着きました。

はちみつが入っていて、まろやかな酸味と甘みが特徴です。酢飯にはもちろん、ドレッシングやピクルスにもおすすめ」(宇藤さん)

これ1本で味が決まる!にんじんのマリネ

「にんじんの千切りを塩もみし、すし酢とオリーブオイル、粒マスタードで和えたマリネです。

塩や砂糖を加えなくても、すし酢だけで十分に味が決まるので、簡単に作れます。はちみつの甘みやコクを感じる、やさしい味わいになりますよ」(宇藤さん)

質の良い調味料が、おうちごはんを格上げしてくれる

丁寧に作られた調味料は、スーパーやコンビニの大量生産品に比べると、やはり少しお高い。

毎日使うものに、そんなにお金をかけてられない……!と思うかもしれませんが、「値段は少し高いけれど、少量で味が決まるので長持ちする」と宇藤さんは教えてくれました。

たかが調味料、されど調味料。毎日使うものだからこそ、自分なりのこだわりをもって選んでみるのはいかがでしょうか。

文 / 高崎 瑞輝(macaroni編集部)
写真 / 實重 かおり(macaroni編集部)
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。