止まらない文在寅離れ「不支持率」過去最高 国民の半数が「検察叩きはやりすぎ」

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 韓国の文在寅大統領の不支持率が過去最高を更新した。支持率は3週連続で3割台に低迷。要因は法務部長官と検察総長の激しい対立だ。文在寅政権は政権や与党の実力者の立件を繰り返す検察を目の敵にしてきた。政権と検察の争いの泥沼化し、文在寅大統領のレームダック化に拍車をかけている。

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 世論調査会社のリアルメーターの調査(14〜16日実施)によると、文在寅大統領の支持率は前週比1・5ポイント上昇の38・2%。かろうじて下げ止まったものの、3週連続で30%台に沈んだ。一方、不支持率は前週比0・9ポイント上昇の59・1%に達し、大統領就任後最高を更新した。

 韓国の世論調査会社4社による合同調査(12〜16日実施)でも、厳しい数字が並ぶ。文在寅大統領の支持率は41%に落ち込み、2週間前と比べ3ポイント下落。7月にスタートした合同調査で最低の数字だ。不支持率は4ポイント上昇し、53%に達した。

「いずれの調査も、国民的関心を集める尹錫悦検察総長の処遇をめぐる検察懲戒委員会の終了後にも実施されていたのがポイントです。秋美愛長官が尹錫悦総長を弾劾する構図となったこの対立に世論は反発し、秋美愛長官の暴走を黙認する文在寅大統領にうさん臭さをかぎとっている。それが支持率低迷、不支持率上昇に反映されています」(韓国メディア関係者)

 問題の懲戒委は秋美愛長官の主導で開かれ、「政治的中立性が損なった」という長官の訴えに基づいて尹錫悦総長の懲戒請求を審議し、請求を認めて総長を停職2カ月とする処分を16日に議決。この決定に基づき、文在寅大統領は尹錫悦総長の処分を下した。

 リアルメーターの調査では、尹錫悦総長に対する停職2カ月の懲戒処分に対し、49・8%が「懲戒水準が強い」と回答。「懲戒水準が弱い」は34%、「適切」は6・9%で、世論の半数は処分を厳しすぎると受け止めていることが分かる。

 懲戒委終了後、秋美愛長官は辞意を表明。そのまま休暇に入った。一方、尹錫悦総長は17日、懲戒処分の取り消しを求めて提訴。裁判所が判断を下すまでの間、懲戒処分の執行停止も合わせて申請した。裁判所が執行停止申請を認めれば、尹錫悦総長は職務に復帰できる。政権と検察の対立はいつになれば幕が引かれるのか。長引くほど、文在寅大統領に対する逆風はますます強くなりそうだ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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