ネット上で語られる都市伝説の一つ「きさらぎ駅」。

存在しない駅に迷い込んだ人が行方をくらませてしまう。こんな筋書きの怪談話は、2004年に「2ちゃんねる」のオカルト板の書き込みから生まれたものだ。

最近では、テレビ番組で取り上げられることもあり、再び注目が高まっている。できるものなら迷い込んでみたいものだが、もちろん架空の駅である。

だからだろうか...。仮に「きさらぎ駅」が実在し、その駅前が栄えていたら――。そんな「もしも」を描いたイラストが、ネットユーザーたちの心を躍らせている。

それがこちらだ。


「きさらぎ駅」(画像はmirumenasi(@mirumenasi)さんから)

このイラストは、ツイッターユーザーのmirumenasiさんが2020年10月29日に投稿したものだ。

「LUMINE」「GU」「無印良品」――。都心近郊でよく見かける外観の駅ビルが、スケッチ調で描かれている。元ネタでは、駅周辺には山くらいしかなかったとされているが、こちらの「きさらぎ駅」は若者がたくさん利用していそうである。

この絵を見た人からは、ツイッターに

「駅前の満喫で余裕もって一泊するやつやん」
「見覚えある駅前だったから普通にぶらついて... ふと、何駅だったか思い出せなくて駅名を確認したら、世界が一変するホラー」
「迷い込んでくる人が増えすぎてもはや怪異でもなんでもなくなったきさらぎ駅」

といった反応が寄せられている。

イメージした駅は「北千住」「溝の口」辺り

イラストを描いたmirumenasiさんは、「見る目なし」というペンネームで活動する漫画家だ。

10月30日、Jタウンネットが話を聞くと、夕飯を食べた後に「ネタを思いついたから絵にしてツイッターに」と思って投稿したという。

イメージした駅をあげるとすると「北千住駅」や「溝の口」辺りだそうだ。

イラストはどんな意図で描いたのだろうか。

「かなり適当に描いたので絵としては余白の多いものになっています。ですので、ご覧いただいた方のご想像にお任せいたします」(mirumenasiさん)

あなたがよく利用する駅がいつの間にか...、なんてこともあるかもしれない。