これで3万円台の衝撃──Oculus Quest 2実機先行レビュー、日本語対応も充実

Facebookが新型VRゴーグル「Oculus Quest 2」を発表しました。同シリーズとしてはじめて日本市場への本格参入を狙ったモデルで、日本語対応を強化したほか、家電量販店など幅広い販路で発売予定。予約は本日より開始し、受け取りは10月3日を予定します。価格は税別3万3800円から。実機を短い期間ですが試用できたので、ミニレビューをお届けします。

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「Oculus Quest 2」は、6DoFに対応し、外部センサーなしでVR空間内を自由に歩き回れるVRゴーグルです。

いざ実機を見てみると、基本的なデザインは初代を踏襲しています。一方で、頭を固定するベルトが、マジックテープを使用した簡易なものに変更されていることに気づきます。

これは、軽量化のためで、硬いしっかりした機構を採用していた初代に比べて、10%の軽量化を実現。劇的に軽くなったとは感じませんが、長時間装着時などに疲れにくさを感じるはずです。

なお、オプションで脂製のEliteストラップ(6200円)も用意するほか、Eliteストラップの後頭部にバッテリーを追加したアクセサリも販売します。

コントローラー形状にも変更が加えられているほか、コントローラーを使用せずにVRを操作するハンドトラッキングにも対応します。

感動はゴーグルを装着したときに訪れた

感動はゴーグルを装着したときに訪れました。圧倒的に高精細です。解像度は初代に比べて約50%向上し、片目2K(1832 x 1920)に。スマートフォンで一般的な、ドットの1つ1つを確認できないほど高精細というわけではありませんが、初代に比べるとかなりマシになっています。

このほか、画面書き換え速度も初代の72Hzから90Hzに向上。なお、視野角はほとんど変わっていません。また、左目と右目の間隔(IPD)を3段階から選べるようになり、より人間の顔の大きさや目の幅の違いに適合できるようになっています。

(追記)ローンチ当初は72Hzで、後に90Hzをサポート予定

こうした表示品質の劇的改善によって、有力なキラーコンテンツはNetflixなのではないかと感じました。初代でもソファでくつろぎながら、VR上の80インチ相当のシアターでNetflixなどを視聴できましたが、解像度に難があり、現実的な鑑賞に耐えられるレベルではありませんでした。

一方の本機では、VR上の映像が、実際に計測したわけではないものの、1280 x 720のHDテレビにやや劣る程度の解像度はあると感じます。これなら、家にいながらVR空間上で映画を鑑賞するのも現実的です。

というわけで、実際にOculus Quest 2でNetflixの映画を長時間視聴してみました。すると、多少は残るドットの粗さを除けば、本当に映画館にいるような迫力です。ただ、15分程度すると、ゴーグルの圧迫感というものが気になってきます。短い試用であるため、慣れれば問題ないのかもしれませんが、逆に考えると、ゴーグルがもう少し軽量化すれば、今後VRゴーグルを使った映画鑑賞も一般化するのではないでしょうか。

また、PCとつないで遊べる「Oculus Link」も正式機能に。前述の表示品質の向上により、高性能なPC VR用ゴーグルとしても使えます。

爆速「Snapdragon XR2」搭載の恩恵は

「Oculus Quest 2」で見逃せないのが、クアルコムの最新プロセッサ「Snapdragon XR2」の採用です。初代は「Snadpragon 835」という、3年前のハイエンドスマートフォンが搭載するような型落ちのSoCを採用していました。これが一気に最新設計のプロセッサに刷新されたわけです。また、RAMも6GBとなり、初代の1.5倍に増量しています。

(Snapdragon XR2は初代のSnapdragon 835よりCPU/GPUとも2倍以上に向上)

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実際にいくつかのタイトルをプレイしてみました。「Population: ONE」は、いわば壁をよじのぼれるなど自由度を高めたPUBGのVR版。徐々に狭まる3Dフィールド内で武器を手に取り、よじ登ったり空を飛び回りながら相手を倒していきます。グラフィックスはコンソール機に近く、これをスタンドアロンで実現できるとは驚きです。

とはいっても、モバイルプロセッサで動作している関係上、どうしてもPCクオリティの及ばない部分もあります。最新グラフィックスのVRを楽しみたいなら「Oculus Link」機能を使い、PCをつないでPCのVRゲームを楽しむのも手でしょう。

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