決勝進出の立役者GKレーマン
 25日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝アーセナル対ビジャレアルの第2戦は、後半終了直前にビジャレアルが得たPKをアーセナルのGKレーマンが好セーブで阻止し、0−0のまま終了。結果、CL無失点記録を10に伸ばしたアーセナルが、2戦合計1−0のスコアで決勝進出を決めた。

 クラブ史上初の偉業を成し遂げたアーセナルのベンゲル監督は、低調な試合内容を認めながらも、選手の頑張りを褒め称えた。

「今日は自分たちのプレーがほとんど出来なかった。原因がフィジカル面にあるのか、メンタル面にあるのかは分からない。ツキに恵まれたとも言えるだろう。しかし、若いチームがみせてくれた頑張りには誇りを感じるよ。本当に嬉しい。また、レーマンの活躍には賛辞を送りたいね。彼は偉大なGKであり、真の勝者だ。決勝では何としても勝ちたい。素晴らしいシーズンを頂点で締めくくりたいね」

 一方、リケルメのPKを止め、決勝進出の立役者となった守護神レーマンは自信に満ちたコメント。

「先週リケルメがPKを右に蹴っていたのを覚えていてよかったよ。決勝進出にはああいったセービングが必要なんだ! 今日は素晴らしい夜になった。とにかく決勝でも勝ちたい」

 国内リーグの低調ぶりが嘘のような快進撃で、ついにCL頂点まであと一歩と迫ったアーセナル。指揮官ベンゲルの故郷フランスで戦う決勝戦は、今シーズン躍進を遂げたヤングガンナーズの集大成の試合となる。