セリエA最多となる29度目のスクデット獲得を目前にして、王者ユーベの足取りがここにきて重くなっている。前半戦終了時には勝ち点52を記録し「勝ち点100越え」も期待されていたユーベだが第35節終了時での勝ち点は82。セリエAも残り3節、すでに100越えは不可能な状況に加え、逆にスクデットを逃す可能性すら浮上している。

第23節終了時、2位ACミランとの勝ち点差を最大「14」に広げた時点で「ユーベ連覇」で今季のセリエA優勝争いは終わったかに見えたが・・・まさかの失速。特にここ5試合は5連続引き分けで稼いだ勝ち点は「5」。一方「優勝はほぼ不可能。欧州CL一本に絞る」と語っていたアンチェロッティ率いるACミランは5試合で「12」稼ぎ、気が付いたら首位との差は「3」に縮まっていた。降って沸いたように現れた優勝の可能性にACミラン選手一同「今は欧州CLに集中しているが・・・」と戸惑いを隠せない様子。気になるユーベはいまだに“緘口令”が敷かれており不振の詳細は闇の中だが。