誘惑の多いスーパー。予定外のものをついつい買ってしまって予算オーバー…を繰り返していると、食費もバカになりません。

ここでは、「買い物に制限時間をつくることで節約に成功しました」という読者のSさんを取材。その買い物術を見せてもらいました。

買い物上手さんの節約術。時短を意識して買い物したら食費5000円カットに成功!




節約読者の買い物術

<Sさんのプロフィール>
岡山県在住。会社員の夫、長女、双子の女の子の5人家族。すき間時間に仕事を始め、子どもの習い事費に充当中。

【家計表】

住居費 84,000円
食費 22,000円
水道光熱費 5,000円
通信費(携帯電話3台分、プロバイダー代) 27,000円
日用雑費 5,000円
レジャー・交際費 75,000円

年間貯蓄 200万円
世帯年収 650万円

●時間を有効活用することが食費カットに

子どもたちの幼稚園や習い事の送迎、通院などで、気づくと1日があっという間に過ぎてしまうことも…。時間の大切さを実感したのを機に、Sさんが取り組んだのは家事の時短でした。まずはスーパーでの滞在時間を短くする工夫から始めたと言います。

「買い物に制限時間をつくると、節約にもなることに気づいたんです。以前は週末など時間があるときに買い物に行っていたのですが、スーパーの滞在時間が長いほどムダ買いも多くなって…」

そこで、店内ではお菓子やインスタント食品のコーナーに立ち寄らないなど、時短と節約を徹底することを心がけたそう。
「おかげで、5000円に設定している1回の買い物予算が4000円をきるようになり、月5000円カットを達成しました。もちろん家事の効率化も成功して、買い物の方法って大事なんだなと実感しました」

●スーパーの使い分けで5人家族でも食費を月2万円代に!

スーパーごとの得意ジャンルを見きわめ、各食材を最安値で購入しているSさん。絶妙なペース&量の配分で、予算2万円代をキープ。

・ザ・ビッグ


週予算5000円以内で、1週間分の生鮮食品&デイリー食材をまとめ買い。


ストック買いはせず、週の途中でたりなくなったら追加購入しています。

・コストコ


3か月に1度、実家に帰省した際に利用。


大容量のパンやお菓子、コーヒーなどの嗜好品を、月額にして3000円分ほど購入。

・プロ用スーパー


3週間に1回程度、2000円前後利用。お弁当用の冷凍野菜や冷凍おかずのほか、調味料やスープの素などをまとめて購入。

時短と節約をかなえるSさんの買い物6か条



時間のロスはお金のロスにも。スピーディに失敗せず買い物する決め手は、マイルールの徹底にありました!

1:買い出しは週1回40分!

毎週火曜日、長女を習い事先に送ったあと、レッスン終了までの待ち時間が買い物タイム。制限時間があるおかげで集中でき、誘惑には目もくれず、必要なものだけを買えるように。

2:割り引き商品を優先的に選ぶ


割り引きシールがはられた商品は最優先でチェック。
「これらをメインに使った料理にすれば献立も自然に決まります。賞味期限が近いものも冷凍したり、すぐ食べきるので問題ありません」

3:“誘惑ゾーン”には立ち寄らない


「壁沿いの通路を回れば、普段の食卓に必要なものはそろいます」

お菓子やインスタント食品が並ぶスーパーの“誘惑ゾーン”は時間とお金の消費を回避するため見て見ぬふり。

4:週予算を電子マネーで管理


財布はもたないというSさん。
「電子マネーだとポイントも貯まりやすく、現金払いよりずっとおトク。使用記録は家計簿代わりにもなります」
会計時間の短縮にもなりました。

5:おトク情報はママ友と共有


チラシに載らない緊急セールやサンプル品の先着配布、在庫状況などの情報は、やはりママ友の口コミが最強!

「価値ある情報はLINEでも教え合って、買いどきを逃しません」

6:在庫がきれたらスマホのメモに入力する

買い忘れて翌日もスーパーへ、という二度手間を避けるためにも、使いきったらその場で即スマホに入力。
「店ごとに買う物をメモしているので、買いすぎ防止にも効果的です」

<取材場所:ザ・ビッグ倉敷店>


イオン系列で、中・四国を中心に展開している大型スーパー。とくに野菜は種類豊富で、新鮮と評判。おトクなイベントも毎週開催。

<撮影/林紘輝 イラスト/佐伯ゆう子 取材・文/ESSE編集部>