新型コロナ倒産 自社ブランド「五味八珍」などの蒲鉾で有名、長崎清水(長崎)が事業停止し自己破産申請へ
新型コロナの影響に加え、原料のすり身が不漁で仕入コストが重くなっていた
(株)長崎清水(TDB企業コード:850100221、資本金4500万円、長崎県雲仙市吾妻町本村名78、代表清水昭弘氏)は7月3日までに事業を停止し、事後処理を谷津朋美弁護士(東京都港区六本木6-10-1、TMI総合法律事務所、電話03-6438-5511)に一任、自己破産申請の準備に入った。しかし、同業他社との競合や消費者の食生活の変化などで、2019年5月期の年売上高は約3億8000万円にダウン。原材料であるすり身の不漁で仕入れコストが高値で推移していたうえ、過去の設備投資にともなう減価償却費の負担も重く、2017年5月期から3期連続で営業損益段階からの赤字を強いられていた。この間、主要得意先との取引解消や人員削減などで事業規模を縮小し、収益改善に努めていたものの、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げがさらに減少。6月1日には休業していたが、事業再開の目処が立たず、今回の事態となった。
負債は2019年5月期末時点で約4億4400万円だが、変動している可能性がある。