梅雨時季は水回りも気になりますが、じつはそれ以外も湿気がたまりやすく、カビの原因に…。
そんな、見落としがちな家の場所のカビ予防対策について、家事えもん」の愛称で親しまれる家事芸人の松橋周太呂さんに教えてもらいました。

湿気が多い玄関のカビを防ぐ掃除



●梅雨どきはゲタ箱の中の靴の量を減らして湿気をためない


ゲタ箱の中は靴でぎゅうぎゅうにしない

靴がぎゅうぎゅうに入っていると、風通しが悪く、湿気がこもる原因に。
「お気に入りの靴にカビが生えた! なんて事態を防ぐためにも数を減らし、余裕をもってしまって」


カビの原因の泥やホコリも!

靴についた泥やホコリがゲタ箱の中にたまっていると、カビの原因に。こまめに掃いて清潔に保ち、ときどき扉をあけて風を通すようにして。

●雨の日に濡れた靴や傘はその日のうちに必ず乾かす


濡れた傘や外遊びのオモチャ、靴などを濡れたまましまうのはもってのほか! 扇風機の風を当てるなどして、乾かしてからしまいましょう。


「傘はドライヤーを当てて乾かすと、撥水効果が復活するメリットも」

●2か月に1度は防カビくん煙剤で予防を徹底!


浴室のカビ予防に効果的な防カビくん煙剤。

「ついでに浴室に靴や雨具などを持ち込み、一緒にくん煙すると、カビが生えにくくなります。ほったらかしで効果抜群!」

結露でカビの危険性があるリビングのカーテンに要注意!



●結露でカビが発生するカーテンは柔軟剤スプレーをシュ!


柔軟剤:水1:100

カーテンの裏側は、結露によってカビが発生しやすい場所。
「そこで、水300mlに小さじ1/2の柔軟剤を溶かしたものをスプレーすると、柔軟剤に含まれるイオンの働きで、カビがつきにくくなりますよ」

じつはバッグもケアが必要!クローゼット掃除



●革製バッグは重曹水でさっとひとふき


重曹:水1:100

革製バッグについたカビには水200mlに対し重曹小さじ1/2を溶かした重曹水をタオルにつけてふき、そのあと水ぶきして応急処置。
「重度のカビはプロにまかせて!」

※目立たない場所で試してから行いましょう。

●薄めた逆性石けんでクローゼットの壁をふく


逆性石けん:水1:200

「壁についたカビには、水500mlに対しドラッグストアなどで買える逆性石けんを小さじ1/2溶かしたスプレーをふきかけます」
そのあと水ぶきしてふきとりを。除菌用エタノールでもOK。

<撮影/林紘輝 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【松橋周太呂さん】


「家事えもん」の愛称で親しまれる家事芸人。
「掃除検定士5級」などの資格を取得。著書に『ほったらかし掃除術
』(SBクリエイティブ刊)ほか。