ミラノ・ダービーを前に語ったシェフチェンコ(写真:EFE)

写真拡大

先日マルペンサ空港で起きたサポーターによるインテル襲撃事件の余波が拡がりつつある。同じミラノを拠点とするライバルの悲劇にACミランのFWシェフチェンコ(29)が悲痛な面持ちで訴えた。「カルチョは戦争ではない・・・」。

「イタリアでは『勝てばチャンピオン、負ければバカ野郎』と評される。我々は戦争をしているわけではない」

旧ソビエト連邦から独立したウクライナ。かつて内紛の続いた国を精神的支柱としてW杯初出場に導いたシェフチェンコ。戦争の現実を誰よりも知っているからこそ暴力の横行する現状を許せなかった。サッカーを純粋に楽しむことが出来る環境を大事にしたかった。

欧州CLを考慮して組まれた14日金曜日のミラノ・ダービー。欧州CLで敗退したインテルがACミラン側の要求を快諾したことから実現した粋な変則日程。優勝の行方がほぼ決まった今季のセリエAに残された唯一のビッグゲーム、世界中に放映されるミラノ・ダービーでセリエAの素晴らしさを伝えるためにもサポーターの協力は欠かせない。