(株)エヌシィシィ(TDB企業コード:401046927、資本金2000万円、東京都中央区新川1-6-11、登記面=愛知県知多市つつじが丘4-4-15、代表坂俊毅氏、従業員15名)は、5月29日までに事業を停止し、事後処理を細川俊輔弁護士(愛知県名古屋市中区丸の内1-4-12、アイ・パートナーズ法律事務所、電話052-239-1261)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1996年(平成8年)10月に設立。国内の通信販売業者を主な得意先に、健康食品、医療機器・医療用品、健康器具、介護用品、雑貨、化粧品など各種商品の卸売りのほか、一部インターネットでの小売り、また健康・医療・介護・美容をキーワードに販促のコンサルティングなどを手がけていた。全国を商圏として、取扱商品は多岐にわたり、製造を外部に委託する形態で自社企画商品のほか、OEMなども手がけていた。また、国内のみならず、欧米など海外販売も手がけ、2016年4月期には年売上高約22億円を計上していた。

 しかし、近年は同業者との競合が激しく、受注に伸びが見られず、2019年4月期の年売上高は約20億5000万円にとどまり、財務内容も債務超過の状態と厳しい運営を強いられていた。こうしたなか、得意先からの売掛金の回収にメドが立たず、先行きの見通しが立たなくなったことから、今回の事態となった。

 負債は債権者約90名に対し約13億円。