(株)J−リザーブ(TDB企業コード:020144840、資本金9995万円、東京都中央区京橋2-6-14、代表小笠原達氏)は、5月13日に東京地裁へ自己破産を申請し、翌14日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は北川秀二弁護士(東京都新宿区四谷坂町11-9、北川共同法律事務所、電話03-5341-4477)。債権届出期間は6月11日までで、財産状況報告集会期日は2020年9月3日午後2時30分。

 当社は1992年(平成4年)10月に創業、96年(平成8年)4月に法人改組。旅館やホテルなどの宿泊施設に対し、クレジットカード決済に関わる自社開発システム「Portal−J」や、メール予約決済サービスを展開し、2018年3月期には年収入高約3100万円を計上していた。

 しかし、一定水準の収益性は維持していたものの、代表者個人の経営手腕に依るところが大きい経営体制にあるなか、2019年12月に前代表が死去。代表交代するなど経営体制に変化が生じていた。こうしたなか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛が進んだことで、国内外の旅行者が激減。当社の取引先である宿泊施設や旅行業者が影響を受け、先行きの見通しが厳しくなるなかで、今年4月に事業を停止し、営業再開は困難であるとの判断に至り、今回の措置となった。

 負債は債権者約170名に対し、約1億5000万円。