「コロナビーム」収録は初版のみ(画像はMTG日本語版公式サイトから)

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「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」のカード「死のコロナビーム、スペースゴジラ」を収録しているカードセットが2020年4月17日に発売された。

単体相場は発売前より大きく値下がり

MTGは人気トレーディングカードゲーム(TCG)。制作会社「Wizards of the Coast」の3日の発表によると、17日発売のセット「イコリア:巨獣の棲処」は新型コロナウイルス感染拡大の数カ月前に完成しており、初版に収録されている「死のコロナビーム、スペースゴジラ」の名称変更が間に合わなかった。そのため、再版ではカードを削除するなど、「可能な限りの方法で段階を追って当該カードの削除と変更を行う」としていた。

TCGでは希少価値のあるカードが単体にて高額で転売されることがあり、「コロナビーム」も初版のみの収録となることから高値での取引がツイッターなどで予想されていた。特にデザインに光沢がつき希少とされる「Foil」版は「ヤフオク!」だと発売数日前から4万9800円や8万円で予約販売として落札されるケースがみられ、8万9800円で販売する通販サイトも存在していた。

公式だと、15枚のカードがランダムに入っている「ブースターパック」は希望小売価格が税別で350円。日本語版の公式サイトによると「死のコロナビーム、スペースゴジラ」を含むゴジラシリーズカードがこのパックでは18種類存在し、Foil版のゴジラが当たる確率は60パックに1枚の割合という。また、1種類多い19種類のゴジラのうちどれか1枚(非Foil含む)が封入される「コレクター・ブースターパック」は税別2200円となっている。

発売後の相場は...

ところが発売となった17日、「Foil」版は、メルカリだと8000〜1万2000円の出品が50件以上存在し、店舗にて4999円で売り出す大阪府のカードショップも存在している。「ヤフオク!」では2万円以上での出品もあるが、入札は行われていない。発売前との相場の差にツイッターでは、

「バブル弾けるの早すぎでは? まだ充分高いけど」「6万から5000円ってなにごと」「売値の買値の差がすごいな」「コロナビーム値崩れがマスク転売屋の末路みたいになってる」

といったコメントがみられる。値下がりについて、発売の3日前には「予約やってるお店の在庫状況を見ても死のコロナビームは結構ボロボロ出てそうなのですぐに価値下がり始めるだろう」と予想していたユーザーも居た。