「窓も開けられない」 新型コロナ感染のJリーガー、2週間の入院生活に言及「ご飯も…」
新型コロナ感染の群馬DF舩津が退院を報告
J2ザスパクサツ群馬に所属するDF舩津徹也が15日、自身の公式ツイッターを更新した。
3月31日に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出て入院。この日、退院したことを発表し、ツイッターを通して入院生活を語った。「少しでも皆さんの情報になれば」と、辛かった日々を振り返っている。
舩津は島根県の名門・立正大学淞南高校からびわこ成蹊スポーツ大に進学。卒業後、2009年にカターレ富山に入団した。12年にはセレッソ大阪に期限付き移籍し、13年に富山へ復帰。14年にモンテディオ山形でプレーし、16年から群馬に所属している。昨季は32試合に出場した主力の33歳で、2月23日のJ2開幕戦アルビレックス新潟戦(0-3)でもフル出場した。
現在Jリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で公式戦を中断中。再開時期も不透明となっているが、舩津は3月末に新型コロナウイルスに感染した。同26日夜に倦怠感を覚え、翌27日に37.1度の発熱。30日にPCR検査を受け、翌31日に陽性判定が出た。4月1日から入院し、この日、無事に退院した。
そんななか、舩津は公式ツイッターでも退院を報告。苦しかった入院生活を動画で振り返っている。冒頭で「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と謝罪すると、「今回自分がコロナウイルスにかかり体験したことをみなさんにお伝えしたいと思い、この動画を上げさせてもらいました。少しでもみなさんの情報になればと思いました」と切り出し、赤裸々に語っている。
まずは症状を説明。37度以上の発熱時はチームの方針で一報することが決まっており、自宅待機を命じられたという。一時は38度を超えたものの、咳はなかったようで、熱も下がり、復調。だが、味覚の異常を感じ「念のためチームからも押されてPCR検査を受けた」結果、陽性反応となった。4月1日からの入院生活では2週間もの間、完全に隔離状態だったようだ。
「入院生活は個室で完全に隔離されている状態。ドクターも看護師の方も防護服を着て対応してくれた。もちろん部屋からも出られないし、廊下にも出られないし、窓も開けられない。ご飯も入口に置かれて自分が取りに行く、食器やお箸も使い捨てで入口の近くにゴミ箱があったんですけど、そこに捨てるという感じ。トイレとお風呂はついているので自由にはできたんですが、2週間部屋の中で隔離状態」
退院後すぐに自身の経験を伝えた舩津。これは、ファンやサポーターに伝えなければいけない切実な思いがあったからだ。
「みなさんも体に異変を感じたら直接病院に行かずに保健所へ相談して、体調がどうなっているか相談して欲しい。入院していた病院も病床がいっぱいになっているみたい。そういう病院にもしコロナにかかっている人が行って、感染を広げてしまうと違う病院に伝染していく。もちろん不安だとは思いますが、まずは保健所に連絡して相談して欲しい」
リーグの再開時期も白紙となり、今シーズンも先行きが不透明ではあるが、まずは誰もが健康を維持することが必要だ。(Football ZONE web編集部)