エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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地元紙伝える「投手復帰過程で、前例のない柔軟性が与えられる」

 エンゼルスのビリー・エプラーGMは17日(日本時間18日)、右肘のトミー・ジョン手術のリハビリを終え、今季二刀流を復活させる予定の大谷翔平投手を、投手としてはマイナーでリハビリ登板させながら打者としてメジャーの試合に出場させる考えを明かした。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が伝えている。

 同紙は「エンゼルスとショウヘイ・オオタニはこのMLBの新しいルールから恩恵を受ける」とのタイトルで詳報。今季から導入される新ルールにより、「エンゼルスは二刀流のショウヘイ・オオタニをTJ手術から復帰させる過程において、前例のない柔軟性が与えられることになる」と伝えた。

 昨シーズンは、一昨年シーズン終了直後に受けたトミー・ジョン手術の影響により、投手としては未出場に終わった大谷。今季は二刀流としての復帰が期待されているが、エプラーGMは「怪我のリハビリをさせる目的で、エンゼルスは二刀流の選手を故障者リスト入りさせることなくマイナーの試合で(調整)登板させる選択肢を持っている」と語ったという。

 MLBでは今季から公式戦に出場できるロースター枠を25人枠から26人枠に拡大。昨季より1枠を増やしたことで、大谷がマイナーでリハビリ登板する間もチームの戦い方に大きな支障は出ない。記事はさらに「それが意味することは、マイナーでの登板日から次の登板日までの間、オオタニがエンゼルスの試合に打者として出場し続けられるということだ。オオタニは故障者リスト入りすることにはならないため、彼が(マイナーでリハビリ登板する目的で)戦列を離れている間もエンゼルスの26人ロースターに留まることになる」と指摘している。

 投手としてマイナーで調整しながらも、メジャーで打者で出場。新ルールによってエンゼルスは大谷を最大限有効に起用できることが可能になった。(Full-Count編集部)