バルサ贔屓紙、マドリードの“久保フィーバー”に苦言 「多くの賛辞にめまいがする」
レアル久保建英とアトレチコの新星フェリックスに言及 「公式戦でプレーする前から…」
今夏、FC東京からレアル・マドリードに移籍した日本代表MF久保建英は、プレシーズンの北米遠征、アウディカップでトップチームに帯同。
プレシーズンマッチ5試合中4試合に出場し、評価を高めてきた。一方で、バルサ贔屓で知られるスペイン紙「スポルト」は「多くの賛辞にめまいがする」と“フィーバー”への違和感を述べている。
久保は北米遠征でインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン・ミュンヘン戦(1-3)、アトレチコ・マドリード戦(3-7)に途中出場。その後のアウディカップでもトットナム戦(0-1)、フェネルバフチェ戦(5-3)に同じく途中出場し、低調なチームのなかで存在感を発揮していた。
地元スペインメディアでも評価が高まるなか、「スポルト」紙のハビエル・ロドリゲス記者は久保とアトレチコのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに関するコラムを寄稿。ICCでの活躍で一気に期待値を上げている両選手について、ライバル2クラブが拠点を構えるマドリードの盛り上がりへの違和感を綴っている。
「マドリードのニュースを読むと、久保とジョアン・フェリックスに対する多くの賛辞にめまいがする。公式戦でプレーする前から、まるで彼らが今後10年間のMVPを獲得したかのような騒ぎだ」
「あくまで現時点ではマドリードでの居場所を確約されているわけではない」
また、「彼らがどのくらいプレーするのかはまだ分からないが、(アルゼンチン代表FW)リオネル・メッシの後塵を拝することは間違いない」とバルセロナのエースを引き合いに出して持論を展開。「将来的に、彼らはこの記事を掘り返して私の先見の明のなさを証明することができるかもしれない。ただ、あくまで現時点ではマドリードでの居場所を確約されているわけではない」と、久保やフェリックスの才能を認めつつも、現在のフィーバーに辟易気味であることを伝えた。
「彼ら2人が素晴らしい選手であることに疑いの余地はなく、バルサが久保を取り逃したことについて後悔するのは間違いないだろう。ただ、少し落ち着いてくれ!」
調子の上がり切らないレアルで若手有望株の久保が期待を集めるのは、ある意味では自然なこと。一方、まだ公式戦での実績がないという指摘は妥当とも言える。ロドリゲス記者の言うように、今後のシーズンでの活躍で記事への反論とすることを期待したい。(Football ZONE web編集部)