星野源×高橋一生×高畑充希が共演する映画『引っ越し大名!』に、日本を代表する狂言師・野村萬斎と、落語家・立川志らくが参加していることが明らかになった。

犬童一心監督作「のぼうの城」でも主演を務めた野村萬斎は、劇中で星野源や、高橋一生、高畑充希といった豪華キャスト達が唄う、原作には登場しない映画オリジナル曲“引っ越し唄”の振り付けを担当。日本の伝統的な動きを取り入れたいという製作陣のオファーを受け、野村萬斎が快諾したことで夢のコラボレーションが実現した。

野村は「振付を担当するに当たって、犬童監督から最初に頂いたお題は、素振りの練習、引っ越し、歌の3つ。これらをミックスしたものを作ってほしいというものでした。素振りは本来、一人でするものですが、あれこれと思案していく中で下ネタも頭の中をよぎりつつ、最終的に素振りしながら2人で荷物を運ぶということになりました(笑)。出来上がった映画には、ところどころに”引っ越し唄”と共に挿入されていて、ミュージカルのような楽しさがありました。全編ライトでコミカルな流れの中にも悲喜こもごもの引っ越しの大変さ、悲哀が見て取れ、笑いながらもホロリとできる楽しい時代劇です」とコメント。

そして、映画監督、映画評論家、TVコメンテーターなどマルチに活躍する落語家の立川志らくが本編のナレーションを担当。志らくは「「ふざけた中に真実が時折転がっている」。これは私の持論。落語という江戸の世から300年ふざけ続けてきた娯楽の中に身を置いているからこそわかる事だ。現代において時代劇は思いっきりふざけた所から真実を探すのが一番正しいのかも知れない。その答えが「引っ越し大名」である。この作品の中に大名の、いや、人間の生活する事の真実、つまり答えが入っているに違いない。」とコメント。落語家ならではの語り口で、本編を彩る。

野村萬斎 コメント

振付を担当するに当たって、犬童監督から最初に頂いたお題は、素振りの練習、引っ越し、歌の3つ。これらをミックスしたものを作ってほしいというものでした。

素振りは本来、一人でするものですが、あれこれと思案していく中で下ネタも頭の中をよぎりつつ、最終的に素振りしながら2人で荷物を運ぶということになりました(笑)。

出来上がった映画には、ところどころに”引っ越し唄”と共に挿入されていて、ミュージカルのような楽しさがありました。全編ライトでコミカルな流れの中にも悲喜こもごもの引っ越しの大変さ、悲哀が見て取れ、笑いながらもホロリとできる楽しい時代劇です

立川志らく コメント

「ふざけた中に真実が時折転がっている」。これは私の持論。落語という江戸の世から300年ふざけ続けてきた娯楽の中に身を置いているからこそわかる事だ。時代劇はその昔のチャンバラから始まり黒澤明でエンタメとして昇華した。現代において時代劇は思いっきりふざけた所から真実を探すのが一番正しいのかも知れない。その答えが「引っ越し大名!」である。チャップリンの言葉に悲劇は身近な人生、喜劇は距離を置いた人生というのがあるが、本作の大名達の引っ越しはまさに悲劇。それを傍観する我々にとっては喜劇。この作品の中に大名の、いや、人間の生活する事の真実、つまり答えが入っているに違いない。

「超高速!参勤交代」シリーズなどで知られる作家・土橋章宏の時代小説「引っ越し大名三千里」を原作とする本作は、生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、参勤交代をはるかに上回る莫大な費用がかかる無理難題の引っ越しをせねばならないお国の一大事を救うため、あらん限りの知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩の藩士たちの汗と努力と涙と笑いの物語を描く。

主人公の書庫番で引っ越し奉行・片桐春之介役に星野源、春之介を引っ越し奉行に推薦する御刀番・鷹村源右衛門役に高橋一生、前任の引っ越し奉行・板倉の娘で父親から受け継いだ引っ越しのコツを春之介に指南する於蘭(おらん)役に高畑充希が扮する。監督は、大ヒット作『のぼうの城』で豊臣秀吉に立ち向かった500人の軍勢を圧倒的なスケールとユーモラスな人物像で描き注目を集めた犬童一心が務める。

映画『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国公開

(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会

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