沖縄発の関節装具、20年以上にわたるロングセラーの秘密
こうした中、スポーツ関連ビジネスを観光分野などと連携することで創出しようと、産学官による「沖縄スポーツ・ヘルスケア産業クラスター推進協議会」が活動している。佐喜眞義肢もモノづくり分野の中核企業として参画。すそ野の広いスポーツ分野での活用に対し、積極的にアプローチしている。
2014年に移転した本社は、沖縄県金武町が住民の健康増進を目指して開発したエリアに立地する。米軍の訓練場の返還地で、地区内には2つのクリニック、児童向けリハビリセンターがある。スポーツドクターが在籍するリハビリクリニックとは連携体制を取るほか、エリア内にはプロの野球・サッカーチームが春季キャンプを行うスポーツ施設がある。
さらに、2018年度は政府によるヘルスケアツーリズムの実証事業に参加。「CBブレース」を装着することで痛みを気にせず、ゴルフやレジャーを楽しめる点を前面に打ち出し、新たな観光客の誘致につなげる狙いだ。
同社製品は、保険が適用されないにも関わらず台湾で人気が高まっているなど、地理的に近いアジアの観光客へのアピール力も期待できる。「スポーツや旅行、レジャーなど、さまざまな場面で利用してもらうのが夢」と語る佐喜眞社長。地道な開発姿勢が可能性の扉を大きく広げつつある。
【企業概要】
▽所在地=沖縄県金武町金武10914▽社長=佐喜眞保氏▽設立=2003年▽売上高=1億3300万円(2018年4月期)
