筋トレブームで「かまぼこ」にチャンス到来?
24時間系ジムやパーソナル系ジムが乱立し、空前の筋トレブーム。ここに大きな期待を寄せているのが「かまぼこ」業界だ。
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テレビ番組で、筋トレの良き相棒として紹介された「カニかま」は関東地区では売り切れになるほど。この筋トレブームに便乗し、若者のかまぼこ離れを食い止めることはできるのか!?
■カニかま=高タンパク質×低脂質
筋肉はトレーニングによって成長するのではなく、その後の栄養摂取と休息によって成長する。筋肉が大きく成長するために必要なのが、タンパク質(プロテイン)。もちろん、低脂質・低カロリーであるにこしたことはない。カニかまの原料は、スケトウダラのすり身と卵白とでんぷん。カニは入っていないし、赤色はトマトやパプリカから抽出した色素成分で、カニかまは、高タンパク質で低脂質な食品。筋トレ後、手軽に食べられるしと大好評。そして、カニかまとかまぼこの原料はほぼ同じ。
■若者の「かまぼこ離れ」を食い止められるか?
おせち料理に欠かせないかまぼこだが、近年若者のかまぼこ離れが続いている。全国かまぼこ連合会の資料によると、一世帯当たりの年間支出金額はわずか3,054円(2017年)、ちくわやあげものなどのねり製品全体でも9千円に届かず、バブル期以降ジリ貧傾向が続いている。その原因は「若者のかまぼこ離れ」。全国かまぼこ連合会はこれまで「ゆるキャラ」や「かまぼこ体操」を製作したり、ワインに合うかまぼこを開発したり、あの手この手を尽くしてきたが結果は芳しくない。