山中“デビュー史上最速弾”から4得点! キルギス撃破の森保J、通算4勝1分でアジア杯へ
[11.20 キリンチャレンジ杯 日本4-0キルギス 豊田ス]
日本代表は20日、キリンチャレンジカップでキルギス代表と対戦し、4-0で勝利した。初出場のDF山中亮輔(横浜FM)がA代表デビュー戦では史上最速となる前半2分にゴールを決めると、そこからチーム発足後最多タイの4得点。来年1月に始まるアジアカップに向け、9月からのキリンチャレンジ杯を4勝1分という好成績で終えた。
森保一監督にとって就任5試合目の公式戦。16日のベネズエラ戦(△1-1)から先発11人全員を入れ替え、初選出の山中が左SBでA代表デビューを迎えた。FW北川航也(清水)、追加招集のMF守田英正(川崎F)とFW杉本健勇が森保ジャパン初先発。DF槙野智章(浦和)がキャプテンを務め、欧州組はMF原口元気(ハノーファー)だけが先発した。[スタメン&布陣はコチラ]
試合はさっそく動いた。前半2分、トップ下の北川が相手に競り勝って前を向くと、ドリブルで運んで縦パスを配球。抜け出そうとした杉本のトラップは乱れたが、相手より先に拾って左サイドに展開する。ここに走り込んだのは山中。初出場のDFはPA左から鋭いシュートをファーポスト際に叩き込み、史上31人目のデビュー戦ゴールとなった。
さらに日本が得点を重ねる。守田とMF三竿健斗(鹿島)のダブルボランチが適度な距離感でビルドアップし、5-4-1で引いた相手をゴール前に釘付けにすると、前半18分には原口が左サイドでしかけてFKを獲得。キッカーは原口。壁の右脇に低いボールを蹴りこむと、キャッチしようとした相手GKがこぼしてゴールマウスに転がった。
日本は前半25分、北川のサイドチェンジに杉本が左サイドを抜け出し、マイナス方向へのクロスを送ったが、華麗なターンでおさめたFW伊東純也(柏)のシュートは惜しくも枠外。同29分、三竿のボール奪取から左サイドを崩し、原口のマイナス方向へのクロスが再び伊東に渡るも、ダイレクトの左足シュートはまたもゴールマウスを捉えられなかった。
キルギスは前半35分、早くも最初の交代カードを使用。だが、左サイドのクロスからPA内に攻め込む場面もあったが、なかなかシュートまで至らない。日本は同43分、サイドを広く使った展開から三竿が倒され、ゴールから約35mの位置でFKを獲得。長い助走をとった山中が力強く左足で狙ったが、ボールは大きく枠を外れ、前半を2点リードで終えた。
日本は後半4分、山中の左CKにDF三浦弦太(G大阪)が頭で合わせたが、シュートはGKの正面。同11分には山中が左サイドを切り裂き、鋭いクロスに杉本が反応するも、またしてもGKに阻まれた。同14分には森保監督が初めて動き、杉本、伊東、三竿の3人を一挙に下げ、FW大迫勇也(ブレーメン)、MF堂安律(フローニンゲン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)を送り込んだ。
そのタイミングで日本にアクシデント。ハイボールに反応した槙野がGK権田修一(鳥栖)と相手に挟まれる形で空中戦を競り合い、着地時に頭部を打って担架でピッチ外へ。後半16分、代わりにDF吉田麻也(サウサンプトン)が投入された。その後はしばらく自陣に攻め込まれる時間帯が続いたが、後半27分に待望の追加点が入った。
左サイドとのパス交換で前を向いた守田が鋭い縦パスを入れると、北川がトラップすると見せかけ左足ヒールでPA内にラストパス。これを大迫がダイレクトで流し込んだ。直後に北川、原口を下げてMF南野拓実(ザルツブルク)とMF中島翔哉(ポルティモネンセ)を投入。すると同28分、南野のパスを堂安がつなぐと、PA左に走り込んだ中島が落ち着いて決め、リードが4点に広がった。
後半45分、中島の左CKに三浦が頭で合わせたが、右ポストに当たったボールはGKがキャッチ。同アディショナルタイムには、南野がフリーでPA内に抜け出したが決め切れず、そのままタイムアップを迎えた。10月のウルグアイ代表戦(○4-3)と並ぶ最多タイの4得点で、9月から続いていたキリンチャレンジ杯5試合を15得点4失点という結果で終了。チーム立ち上げから無敗(4勝1分)を保ったまま、来年1月5日に開幕するアジア杯に臨む。
(取材・文 竹内達也)
日本代表は20日、キリンチャレンジカップでキルギス代表と対戦し、4-0で勝利した。初出場のDF山中亮輔(横浜FM)がA代表デビュー戦では史上最速となる前半2分にゴールを決めると、そこからチーム発足後最多タイの4得点。来年1月に始まるアジアカップに向け、9月からのキリンチャレンジ杯を4勝1分という好成績で終えた。
森保一監督にとって就任5試合目の公式戦。16日のベネズエラ戦(△1-1)から先発11人全員を入れ替え、初選出の山中が左SBでA代表デビューを迎えた。FW北川航也(清水)、追加招集のMF守田英正(川崎F)とFW杉本健勇が森保ジャパン初先発。DF槙野智章(浦和)がキャプテンを務め、欧州組はMF原口元気(ハノーファー)だけが先発した。[スタメン&布陣はコチラ]
さらに日本が得点を重ねる。守田とMF三竿健斗(鹿島)のダブルボランチが適度な距離感でビルドアップし、5-4-1で引いた相手をゴール前に釘付けにすると、前半18分には原口が左サイドでしかけてFKを獲得。キッカーは原口。壁の右脇に低いボールを蹴りこむと、キャッチしようとした相手GKがこぼしてゴールマウスに転がった。
日本は前半25分、北川のサイドチェンジに杉本が左サイドを抜け出し、マイナス方向へのクロスを送ったが、華麗なターンでおさめたFW伊東純也(柏)のシュートは惜しくも枠外。同29分、三竿のボール奪取から左サイドを崩し、原口のマイナス方向へのクロスが再び伊東に渡るも、ダイレクトの左足シュートはまたもゴールマウスを捉えられなかった。
キルギスは前半35分、早くも最初の交代カードを使用。だが、左サイドのクロスからPA内に攻め込む場面もあったが、なかなかシュートまで至らない。日本は同43分、サイドを広く使った展開から三竿が倒され、ゴールから約35mの位置でFKを獲得。長い助走をとった山中が力強く左足で狙ったが、ボールは大きく枠を外れ、前半を2点リードで終えた。
日本は後半4分、山中の左CKにDF三浦弦太(G大阪)が頭で合わせたが、シュートはGKの正面。同11分には山中が左サイドを切り裂き、鋭いクロスに杉本が反応するも、またしてもGKに阻まれた。同14分には森保監督が初めて動き、杉本、伊東、三竿の3人を一挙に下げ、FW大迫勇也(ブレーメン)、MF堂安律(フローニンゲン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)を送り込んだ。
そのタイミングで日本にアクシデント。ハイボールに反応した槙野がGK権田修一(鳥栖)と相手に挟まれる形で空中戦を競り合い、着地時に頭部を打って担架でピッチ外へ。後半16分、代わりにDF吉田麻也(サウサンプトン)が投入された。その後はしばらく自陣に攻め込まれる時間帯が続いたが、後半27分に待望の追加点が入った。
左サイドとのパス交換で前を向いた守田が鋭い縦パスを入れると、北川がトラップすると見せかけ左足ヒールでPA内にラストパス。これを大迫がダイレクトで流し込んだ。直後に北川、原口を下げてMF南野拓実(ザルツブルク)とMF中島翔哉(ポルティモネンセ)を投入。すると同28分、南野のパスを堂安がつなぐと、PA左に走り込んだ中島が落ち着いて決め、リードが4点に広がった。
後半45分、中島の左CKに三浦が頭で合わせたが、右ポストに当たったボールはGKがキャッチ。同アディショナルタイムには、南野がフリーでPA内に抜け出したが決め切れず、そのままタイムアップを迎えた。10月のウルグアイ代表戦(○4-3)と並ぶ最多タイの4得点で、9月から続いていたキリンチャレンジ杯5試合を15得点4失点という結果で終了。チーム立ち上げから無敗(4勝1分)を保ったまま、来年1月5日に開幕するアジア杯に臨む。
(取材・文 竹内達也)