ケーズデンキの出店戦略に転機、店舗当たりの売場面積は頭打ち?
以前は、柏中央店のように巨大な土地があればいつでも出店する構えを見せていたが、売場面積が横ばいの理由に、最適な条件の土地がなかなか出てこないのと、家電製品そのものの変化がある。平本忠社長は、「テレビは薄型化が進み、冷蔵庫も幅が目いっぱいで、壁面の断熱材などを薄くして庫内を大容量化している。売り場スペースを広くしなくても商品が置けるようになった」と語る。
4Kテレビは大画面化が進んでいるものの、ベゼルが細くなっていることで、過去の42型のテレビと同じ幅で50型のテレビが十分に置けるようになっている。冷蔵庫も、マンションで幅が60cmや70cmなどと限られていることから、壁面を囲む真空断熱材を高気密に薄くするなどして庫内を大容量化するといった工夫を施している。
また、平本社長は「競合も家電製品の売り場を縮小しているので、さらに広くする必要がなくなってきた」と、住宅やリフォーム事業に力を注ぐヤマダ電機が業態転換を進める中で従来の家電売場を縮小していることを示唆している。
ケーズデンキの出店は、いきなり飛び地に新規出店するのではなく、既存店舗と商圏が一部重なるような地続きで出店するのが特徴だ。今後も、そうした形で都市部周辺の住宅が集中しているエリアに出店していく姿勢を変えないが、売場面積はやみくもに広げるのではなく、3700平方メートル前後を維持する形の、ケーズらしい“頑張らない”出店が増えそうだ。(BCN・細田 立圭志)

