酒井宏樹

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21日放送、フジテレビ「S-PARK」にサッカー日本代表の酒井宏樹が出演。ロシア・ワールドカップ(W杯)を振り返る中で、FIFAが発表したデータに疑問符をつけた。

2014年のブラジルW杯では出場機会がなかった酒井だが、今大会では世界の強豪たちに引けを取らない堂々のパフォーマンスを見せ、不動の右サイドバックとして全4試合でフル出場した。

右サイドの守備の堅さがベスト16進出の要因の一つだったとみる解説者の鈴木隆行氏に手ごたえを問われると、酒井は「普通に大会を楽しめた」とコメント。「やっていくうちに『あ、できるんだ』という気持ちにはなっていきました」と明かす。

実際、酒井のすごさを示すデータもある。FIFAの発表によると、今大会のトップスピードランキングで、酒井は時速32.4キロの36位にランクイン。爆発的な突破で世界を騒がせ、フランスの20年ぶりの優勝に貢献し、大会最優秀若手選手に選ばれたキリアン・エムバペと肩を並べている。

このデータについては聞き知っていたという酒井だが、感想を問われると「まあ、ありえないですけどね」と苦笑。「まあ結構ミスもあると思うんで」と、FIFAのデータを信じていないと笑った。

鈴木氏からスピードに自信はあるはずだと振られると、酒井は「遅くはない、速いほうだと思うんですけど、彼に比べるとちょっと…」とコメント。「あの若さであのプレッシャーに耐えられて、フランス代表の10番ですから、相当大人な選手」と、エムバペに賛辞を寄せている。

普段はマルセイユでプレーしているだけに、フランスの優勝は「個人的にはうれしい」という酒井。だが、大会前にマルセイユの監督から「日本はすぐ帰ってくるだろう」とイジられていたと明かし、「フランスより長くいてやりたい」と思っていたと悔しがった。

ただ、酒井「マルセイユが与えてくれたものは、すごく大きなもの」ともコメント。「こういう大きな舞台でも普段どおりのプレーができたというのは、すごく感謝」と、マルセイユへの謝意も示した。

惜敗したベルギー戦について、酒井は「2点取ってくれた攻撃陣に本当に申し訳ない」とコメント。ただ、それで攻撃に切り替えたベルギーは落ち着いていたとし、自身が倒れたときもエデン・アザールが笑いながら話しかけてきたと明かした。酒井は「まだできる感じなのかな」と感じたそうだ。

酒井は「絶対みんなで守らなきゃいけない時間帯っているのは必ずあるので、その時間帯に失点してしまったというのがすべて」と指摘。「ああいう国際舞台で、ああいう緊張感でやるっていう経験値」「実際に普段持っている自分のパフォーマンスを出す能力がまだ欠けていた」と振り返った。

サポーターへのメッセージを求められると、酒井は「まずは本当に責任を果たせなかったということと、そこに関しては申し訳なさを感じます」としたうえで、「日本で大きな反響があって、少しでもサッカーに興味を持ってくれた人たちもいると思うので、僕ら選手は結果で新しくつかんだファンを逃さないように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」と述べた。