ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに所属する香川真司が、12日のリーグ最終節で途中出場し、3カ月ぶりに実戦復帰を果たした。

久しぶりの試合からか、香川はトラップをミスする場面もあった。ワールドカップ(W杯)が迫る中で、コンディションの調整が気になるところだ。

香川のほかにも、本田圭佑は4月でメキシコリーグが終了し、国内で自主トレーニング中。岡崎慎司も4月14日から負傷で試合に出場していない。本大会に向けたメンバー選考が迫る中で、ベテラン勢の状態が注目されている。

だが、12日放送、フジテレビ「S-PARK」では、元日本代表の鈴木隆行氏が懸念はないと述べた。

鈴木氏はこの日の香川について、プレー時間が短く、活躍はできなかったとしながらも、実戦に出場したのはケガが大丈夫だからとして、「そこはプラス」とコメント。

問題となる試合勘については、一般論では不安視されるものと認めつつ、「経験が豊富な選手たちなので、1カ月くらい出ていなくても、自分のプレーができなくなることは絶対にないと思うので、大丈夫」と、影響は少ないはずだと太鼓判を押した。

さらに、体力面での懸念についても、鈴木氏は公式戦に出ていない選手が翌日などに紅白戦で試合と同様の負荷をかけていることを指摘。「先発で出ない選手は無理がきくので、無理にコンディションを上げたりすることがある」と、こちらも心配する必要はないと述べている。

日本代表は14日にW杯予備登録の締め切りを迎え、18日には月末の強化試合ガーナ戦に向けた招集メンバーが発表される。鈴木氏は西野朗監督が「ギリギリまで考える」と予想。そのうえで「個人的にはサプライズ招集があるんじゃないかとちょっと楽しみにしている」と期待を寄せた。