松岡修造氏

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7日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、スポーツキャスターの松岡修造氏が、男子テニスのイスタンブール・オープンでツアー初優勝を飾ったダニエル太郎に賛辞を寄せた。

第1セット、ダニエル太郎は先にピンチを迎えたが、ブレークバックで盛り返し、タイブレークに持ち込んだ。ブレークバックしたポイントが自信になったという松岡氏の口からは、「ダニエルがどんどん太郎になっていきます」との名言が飛び出す。

そのまま第1セットを先取したダニエルは、松岡氏、錦織圭、杉田祐一に続き、日本人男子では4人目となるツアー優勝を遂げた。松岡氏はダニエルのテニスが「本当に変わった」と指摘する。

14歳から移住したスペインでの指導もあって、リオデジャネイロ五輪でも守備的なプレーをしていたダニエル。身長191センチの高さに、足の速さも兼ね備えているにもかかわらず、そのテニスはほとんど攻撃せずに相手のミスを待つものだった。

「これではトップの選手にはなかなか勝てなかった」という松岡氏は、高身長に加えて「サーブもストロークもパワーあるじゃないか、攻撃していけよ」と、以前からダニエルを鼓舞していたそうだ。だが、スペイン時代のコーチとの約束もあり、なかなか攻めにいけていなかったという。

しかし、昨年から日本のコーチに替わったこともあり、イスタンブールOP決勝では、大事なところで攻撃的なプレーを出す「新しいダニエル」が出ていた。松岡氏は「彼の中ではそうとう勇気が必要だった。でも、だからこそできた快挙」と賛辞を寄せている。

もともと持っていたしぶとさに加え、新しい攻撃を取り入れたダニエル。松岡氏は「正直言って、彼は錦織圭選手のようにトップのほうに間違いなくいける素質を持っています」と絶賛し、「やっと気づいてくれたかって感じですよ」と喜んだ。

松岡氏は、良い意味で「ゆっくり一歩一歩という感覚」で自分をとらえ、優しすぎるきらいもあるダニエルが、これまではランキングが伸びなかったとしつつ、「これからダニエル太郎、覚えやすいですし、ぜひともよろしくお願いします」と、後輩のさらなる飛躍に期待を寄せた。