前園真聖

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15日放送、フジテレビ「ワイドナショー」では、サッカー元日本代表の前園真聖が出演。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、技術委員長だった西野朗氏を新指揮官としたことに言及した。

ワールドカップの2カ月前という土壇場での解任劇に、前園は「まさかこのタイミングでという驚き」があったとコメント。韓国に大敗した昨年末など、これまでも解任するタイミングはあったとしつつ、「なんとなくそのまま決断できずにここまできちゃった」との見解を示した。

前園自身は「もっと早いタイミングで解任すべきだった」との考えで、ハリルホジッチ監督については「もう少し選手の意見を取り入れて、組み込んで、日本のサッカーというものを体感」してほしかったと述べた。

だが、解任は決まったこととあり、前園は西野体制について話し合うことのほうが「すごく前向き」と主張。「もちろんハリルさんのこれまでの貢献度はある」としたうえで、「もう解任されているので、西野さんのことのほうがすごく大事」だと続けた。

前園はブラジルを下した1996年のアトランタ五輪「マイアミの奇跡」で、キャプテンとして西野監督の下でプレーした。本人は記憶にない様子だが、2015年に日本代表が八百長疑惑からハビエル・アギーレ元監督を解任した際には、かつて「ワイドナショー」で西野氏を後任に推していたという。

その西野監督について、前園は「選手の意見をくんでくれる、全部聞いてくれる。いろんな不満とかも全部聞いてくれて、それをピッチに表現してくれる」とコメント。ぶつかることはあったが、「それもくんで、チームをつくってくれて」いたと明かした。

「マイアミの奇跡」でも、相手がブラジルでも攻撃的に戦おうとした選手たちに対し、西野監督が「相手の力を考えるとやっぱり守備的にならざるを得ない」と意見が相反したという。

だが、このときも1週間以上のビデオ分析で相手の弱点を示すなど、前園は西野監督が「選手を説得させるだけの論理もちゃんと持っている」指揮官だとコメント。「選手ファーストというか、自分がやりたいサッカーに当て込むのではなく、選手の良さを引き出すサッカーを一番に考える監督」と期待を寄せた。