エリザベス女王(Queen Elizabeth II)、エジンバラ公フィリップ王配(Prince Philip, Duke of Edinburgh) photo : Getty Images

11月20日(月)に結婚70周年を迎えるエリザベス女王とフィリップ王配。記念すべき日を目前にフィリップ王配の複数の不倫が暴露された。その意外な相手に驚愕の声が上がっている。

イギリス国内では長年囁かれてきたフィリップ王配の不倫疑惑。たびたびタブロイド紙でも王配の噂は報じられていたし、チャールズ皇太子がダイアナ元妃に不倫を問い詰められたとき「愛人を持たない唯一のウェールズ公にはなりたくない」と答えたと報じられたことも記憶に新しい。フィリップ王配はウェールズ公(イングランド国王の最年長の王子の称号)ではないけれど、王室の男性たちに愛人がいるのは当然という状況なら、”婿”であるフィリップ王配にもいたはず! と見られていた。

1953年、女王の戴冠式で。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)、エジンバラ公フィリップ王配(Prince Philip, Duke of Edinburgh) photo : Getty Images

でも長年噂止まりだった愛人の存在がついに発覚! 結婚70周年を目前に王室ウォッチャーのイングリッド・シュワードが『My Husband and I: The Inside Story of 70 Years of Royal Marriage(原題)』と題した、女王と王配の結婚生活に関する本を出版。その中で王配がイギリス人女優のパット・カークウッド、ケイティー・ボイル、フランス人女優のエレーヌ・コーデットらと不倫をしていたことを暴いているという。シュワードによると「王配はエリザベス女王がチャールズ皇太子を妊娠しているときにパット・カークウッドと関係を持っていた」。またエレーヌ・コーデットは2人の子どもを出産しているけれど、父親の正体は明かさないまま亡くなっている。

パット・カークウッド(Pat Kirkwood) photo : Getty Images

また作家で小説『レベッカ』の著者であるダフネ・デュ・モーリアや映画女優のマール・オベロンやアンナ・マッセイも王配の愛人だったとシュワード。さらにヨーク公爵アンドリュー王子の元妻セーラ・ファーガソンの母スーザン・バランツとも1956年に数ヶ月交際していたという。アンドリュー王子は王配の息子。つまり息子の妻の母と交際していたということ! まだアンドリュー王子やセーラが生まれる前の話とはいえ、ロイヤルメンバーのスキャンダルには慣れっこのイギリス国民もこれにはびっくり!

1998年のスーザン母娘。スーザン・バランツ(Susan Barrantes)、サラ・ファーガソン(Sarah Ferguson) photo : Getty Images

ちなみに女王は王配の不倫の噂に一度だけ、公式にコメントしたことが。1957年、王配が知人の写真家のアパートメントで女性と密会していたことが報じられたとき、スポークスパーソンを通じて「女王と王配の間に諍いがあるという話はまったくの虚偽です」と発表している。

また王配自身がコメントしたことも。1992年、これまでたびたび不倫の噂が流れたことについてレポーターに聞かれると「過去40年間、私が出かけるときはいつも警察官が付いてくるということを考えたことがあるかね? だったらどうやってそんなことができるっていうんだ?」と逆に問い詰めていた。

1975年、3人の息子たちとともに。エジンバラ公フィリップ王配(Prince Philip, Duke of Edinburgh)、ヨーク公爵アンドリュー王子(Prince Andrew, the Duke of York)、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)、ウェールズ公チャールズ皇太子(Prince Charles, the Prince of Wales)、ウェセックス伯爵エドワード王子(Prince Edward, the Earl of Wessex) photo : Getty Images

結婚70周年を迎えて改めて浮上した噂の数々。女王と王配の絆はこんなことでは揺るがないのかもしれないけれど、父のこの姿を見て育ったからチャールズ皇太子がああなって、ダイアナ元妃が苦しんで……と思うと罪深い!

text : Yoko Nagasaka