試合翌日の会見はハリルホジッチ監督の独壇場に。日本サッカーと代表チームへの深い愛情を口にした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 フランスの老舗サッカー専門誌『フランス・フットボール』が、同国に馴染みの深いヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督の“続投宣言”を報じた。その中で、「日本サッカー協会との間に確執があった」と記している。
 
 9月1日に記者会見を開き、自身の口で続投を宣言したハリルホジッチ監督。前日の日本対オーストラリア戦で快勝を収め、6大会連続6回目のワールドカップ出場に導いたが、試合後の会見では質疑応答をキャンセルし、早々に切り上げた。プライベートな問題を抱え、帰国を考えたなど衝撃発言。にわかに辞任説が流れたが、会見の席で疑念を一掃した。
 
「チームが首位なのに批判していた。勝点、得失点差も良かったのに、私が去らないといけないと。オーストラリア戦の結果次第では、ここから去らなければいけない。それは攻撃だと受け止めました。でもオーストラリア戦前に(田嶋幸三)会長と話して、会長はサポートする気持ちはまったく変わっていないと言ってくれた」
 
 こうした一連の発言を受けて、『フランス・フットボール』誌はこう説明している。
 
「ハリルホジッチはサムライブルーで監督を続けると断言し、辞任や退任などにわかに立ち込めていた不穏な空気を吹き飛ばしたのだ。彼が代表チームで積み重ねた仕事の出来は疑問視され、ファンの間で盛んに議論された。日本サッカー協会との間では確執もあったという。苦悩の日々を過ごしていたのだ」
 
 現役時代にフランス・リーグでプレーし、監督としてリールやレンヌ、パリ・サンジェルマンを指揮。同国でも破天荒な言動で騒がせてきた有名人の近況を、『フランス・フットボール』が淡々と報じた。