積極采配が実ってサウジに攻め勝ったUAE。殊勲の決勝弾を挙げたのはエースのハリル(左端)だ。(C)Getty Images

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 10人のUAEがサウジアラビアを撃破した。
 
 8月29日火曜日、UAEのアル・アハリで行なわれたワールドカップ・アジア最終予選。2位のサウジを本拠地に迎えた4位のUAEは1-1で迎えた60分、キャプテンのアハメド・ハリルが豪快ミドルをねじ込んで逆転に成功。終盤は敵の猛反撃を受け、アディショナルタイムに退場者を出すなど苦境に立たされるも、見事に逃げ切った。
 
 木曜日の日本対オーストラリア戦に大きな影響を与えただけでなく、UAEはプレーオフ進出となる3位に入る可能性をわずかながら残した。UAEの全国紙『Khaleej Times』は「首の皮一枚つながった。ありがとうハリル!」と評し、レポートをこう続けた。
 
「勝たなければならない一戦で、エドガルド・バウザ監督は攻撃的な布陣を組んだ。アハメド・ハリルとアリ・アハメド・マブフートに加え、経験豊富なイスマイル・マタルをスタートから前線で起用。この積極的な采配が奏功した。欲を言えばもう2、3点欲しかったが、ロシアへの道筋をかすかに残したことが大事だ」
 
 日本代表にとって強力な援護射撃となった快勝劇。サウジは勝点16で暫定2位を維持。日本はオーストラリアに引き分けか黒星でも、最終戦となる敵地でのサウジ戦を引き分け以上で終えれば、出場権を手にできる。
 
グループB順位表
順位 チーム名/勝点/得失差
1位 日本/17/+9
2位 サウジアラビア/16/+6
3位 オーストラリア/16/+6
4位 UAE/13/-2
5位 イラク/5/-3
6位 タイ/2/-16
※2位、3位は得点数の差による