中国汽車工業協会によれば、2017年6月の中国自動車市場における日系車の販売台数は36万1500台となり、1-6月の累計は前年同期比17.01%増の198万9200台となった。(イメージ写真提供:(C)jetcityimage/123RF)

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 中国汽車工業協会によれば、2017年6月の中国自動車市場における日系車の販売台数は36万1500台となり、1-6月の累計は前年同期比17.01%増の198万9200台となった。

 伸びが2桁を超えたのは日系車だけであり、韓国系は同46.88%減、フランス系は同37.70%減となったことからも、中国でいかに日系車の販売が好調かが良く分かるが、お隣の韓国では日本車は決して売れる車ではない。
 
 中国メディアの中奢網は16日、韓国の自動車市場は中国と大きく違っていて、「日本車はさほど売れない」と伝え、なぜ韓国人は中国人と違って日本車を購入しないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
 
 記事は、「街中を日系車が走る光景に慣れた中国人は、韓国を旅行で訪れると韓国ではほとんど日本車が走っていないことに驚く」と紹介。中国では日系車の人気が非常に高いものの、韓国人が日本車を買わないのは「一体なぜなのか、多くの中国人は頭を悩ませる」と論じた。
 
 続けて、韓国の自動車市場は韓国メーカーによってほぼ独占状態にあり、日本車メーカーは高級車市場でわずかにシェアを獲得できているに過ぎないと伝え、その理由は「韓国メーカーは日本車メーカーと同等のラインナップを韓国市場で用意できるため」であり、日本車メーカーは高級車以外では韓国市場に食い込むことができないのだと論じた。
 
 続けて、韓国で生産される韓国車は日本車より韓国人消費者のニーズをうまく捉えることに成功しているとしたほか、価格面でも韓国車は日本車より安く販売できるため、消費者は自国のメーカーの車を差し置いて、日本車を購入する動機がほとんど存在しないとし、こうした要因こそ「韓国の街中で日本車がほとんど見られない」理由であると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)jetcityimage/123RF)